タマネギ・ネギの萎黄病 雑草管理徹底で予防

ネギ萎黄病の病徴(萎縮、そう生、退緑症状)

特 徴


 タマネギ・ネギの萎黄病の病原体はヒメフタテンヨコバイが媒介するファイトプラズマで、タマネギ、ネギの他にも、レタス、ニンジン、シュンギクなどの多くの作物や雑草に感染する。

 感染したタマネギ、ネギでは、株全体の生育不良(萎縮)、葉の退緑(新葉で特に顕著で淡い黄緑色を呈する)、分げつの増加(そう生)などの症状が見られる。タマネギでは鱗茎(りんけい)の肥大が阻害されて縦長になる“びわ玉”と呼ばれる症状が特徴的だ。

 関東~九州で発生が報告されているが、秋まき(春どり)栽培の場合、育苗中や定植後初期に感染し、潜伏期間の後に秋季に発病に至る、あるいは病徴が無いまま冬を越し、翌春に発病する。激しく発病した場合は枯死して欠株となる。
 

防 除


 ヒメフタテンヨコバイは、餌としてはタマネギやネギは好まず圃場に常在しないので、ファイトプラズマを保毒した虫は、感染した雑草や他の作物から飛来すると考えられる。

 従って、本病の防除(予防)には、(1)育苗期や移植後初期に寒冷しゃで、べた掛けするなど、感染時期に保毒虫から隔離すること(2)圃場周辺の雑草管理の徹底、他作物も含めファイトプラズマ病の病株は速やかに廃棄する――など伝染源を減らすことが有効だ。

(元農研機構・中央農研・昆虫等媒介病害研究チーム・主任研究員・田中穣)
 

注 意


・記事中の農薬は掲載日時点の登録薬剤です。
・筆者の役職は当時の役職です。
・掲載日:2011/2/10

 

 

おすすめ記事

病害虫図鑑の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは