サツマイモ帯状粗皮病 アブラムシ対策 必須

サツマイモ帯状粗皮病にかかった「土佐紅」(上)と「コガネセンガン」

特 徴


 サツマイモ帯状粗皮病は、サツマイモ斑紋モザイクウイルスによる病害で、全国的に発生する。感染はほぼサツマイモなどのヒルガオ科植物に限られる。

 塊根に帯状の細かなひび割れ、くびれ、激しい退色などを発症する。激発時には肥大の悪化で収量が低下し、外観不良のため商品価値を大きく低下させる。一方、葉にはごくまれにモザイク症状を呈するだけで、地上部から感染、発病を確認することは難しい。

 本病は、モモアカアブラムシなどのアブラムシ類が媒介して広がる。感染当年ではほぼ発病しないが、感染したサツマイモを種芋利用すると次年度以降の苗に伝染し、急激に発病する。一方、土壌伝染や作業管理などによる接触伝染はしない。
 

防 除


 茎頂培養によるウイルスフリー苗の利用が有効だ。専用の供給施設が完備した産地では発病は大幅に減っている。ただし早期に再感染するため、毎年の苗更新が必要だ。

 初期の感染により当年でも発病することがあるため、育苗圃ではアブラムシ対策も必要になる。ネオニコチノイド系などの殺虫剤や防虫ネットの利用が効果的だ。

 最近では植物ワクチンの予防接種による防除技術も開発されている。

(大分県豊肥振興局生産流通部副主幹・山崎修一)
 

注 意


・記事中の農薬は掲載日時点の登録薬剤です。
・筆者の役職は当時の役職です。
・掲載日:2013/2/6

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