タマネギべと病 苗床の土壌消毒を

左の葉身が湾曲したべと病感染株(兵庫県立農林水産技術総合センター提供)

特 徴


 西南暖地における越冬栽培作型では、べと病の症状は全身感染と2次感 染によって現れる2型があり、全く異なった病徴を表す。

 前者は、幼苗期に感染した株が早春に病徴を発現し、生育不良となり葉身は湾曲し萎縮(いしゅく)する。温暖多湿条件になると葉身上に白色~暗緑色の粉状のかびが密生する。2次感染株は、春期に葉身に長楕円(だえん)形で淡黄色の輪郭不鮮明な大型病斑が生じ、多湿時にはその表面に粉状のかびが密生する。

 被害葉は、やがて淡黄色から灰白色に変わり萎凋(いちょう)枯死する。病斑が古くなると2次寄生菌により、病株は焼け焦げた様相となる。15度前後の気温で曇雨天が続くと多発生する。
 

防 除


被害茎葉に作られた卵胞子で土壌中に長期間残存する。土壌中の卵胞子は、苗床などでは、降雨時のはね返りなどにより葉身に付着・感染する。早い時期の感染株は枯死するが、無病徴で保菌したまま定植すると、翌春に2次感染源となり大きな被害をもたらす。

 そのため、苗床においては、太陽熱消毒の土壌消毒を行うか、降雨前後を中心に登録薬剤の散布により防除を行うことが重要だ。定植後は、全身感染株が目立ってくる3月上旬に圃場内の全身感染株の抜き取りを行うとともに、3月下旬前後に登録薬剤で防除を行う。

(兵庫県立農林水産技術総合センター・淡路農業技術センター農業部主任研究員・西口真嗣)
 

注 意


・記事中の農薬は掲載日時点の登録薬剤です。
・筆者の役職は当時の役職です。
・掲載日:2011/6/29

 

 

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