マメコガネ 発生盛期に成虫防除

交尾するマメコガネの雌成虫(下)と雄成虫。腹部の白い毛が本種の特徴

特 徴


 マメコガネは、体長約1センチの小型種で、屋久島以北に分布する。頭と胸は金緑色、羽は赤銅色。成虫は年1回、夏季に現れ、大豆などの豆類、アスパラガスやタラノキ、モロヘイヤといった野菜、バラやダリアなどの花き、リンゴやブドウ、柿などの果樹、さらにはレンコンと、多くの植物の葉や花を集団で食害する。ただし、被害は局所的だ。

 幼虫は、3齢時には体長2センチを超え、地中で芝草や花き・花木の根を食い荒らす。

 日本特産種だが、100年ほど前に米国に侵入し、ジャパニーズ・ビートルと呼ばれる大害虫になった。米国ではその防除費だけで年間400億円を超える。日本では、多くの種類の天敵が本種の発生量を抑えているらしい。
 

防 除


 成虫の寿命は約2週間と短いので、発生盛期に防除する。昼行性で、灯火には来ないが、フェロモン製剤で予察できる。成虫はバラやマメ科植物、ヤブガラシで見つけやすく、家庭菜園では捕殺も有効だ。

 芝草などの幼虫には、成虫発生からふ化時期を判断し、若齢幼虫を狙って防除する。

 有機リン系や合成ピレスロイド系、ネオニコチノイド系などの薬剤が有効だが、作物ごとに登録薬剤が異なる。防除対象が成虫だけ、幼虫だけの薬剤もあるので、使用前には登録内容を確認したい。
 

(農研機構・東北農業研究センター生産環境研究領域上席研究員・榊原充隆)
 

注 意


・記事中の農薬は掲載日時点の登録薬剤です。
・筆者の役職は当時の役職です。
・掲載日:2013/5/8

 

 

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