資材価格「見える化」 下旬に比較サイト稼働 農水省「アグミル」

 農水省は、農業者が生産資材でJAや商系の小売りなど複数の業者の価格を比較し、最も安いところから購入するのを手助けするウェブサイト「アグミル」を立ち上げる。農業者がサイトを通じて複数の業者に見積もりを依頼し、価格面だけでなく、技術指導や保証といったサービス面も含めて資材を購入する業者を選ぶ仕組み。6月下旬の稼働に向け、利用者の受け付けを始めている。農業者が生産コストを減らし、所得の向上につなげたい考えだ。

 目玉となるのが、農薬と肥料、飼料、農機の資材について、農業者が価格などの条件に合う業者から購入できるサービスの提供だ。まずは農業者が購入したい資材の銘柄や価格、数量に関する希望条件と、資材を調達したい都道府県単位の地域をサイトに登録。そうすると希望条件が該当地域の業者に自動で届く。農業者には各業者から見積もりが寄せられ、その中から条件に合う業者との商談ができる。期限までに購入業者を決め、資材を買い受ける仕組み。業者側も事前登録が必要。農水省は、JAやJA全農、ホームセンターなどの登録を想定している。

 業者の選定基準が価格だけに偏らないよう、農業者は希望条件に技術指導や農機の点検といったアフターケアを盛り込むことが可能。万が一のトラブルに備えて、保証内容の充実も求めることができる。

 同省は「農業者が最適な資材を探すことができる。これまで取引がない新たな業者との結び付きもできる」(生産資材対策室)としている。

 「アグミル」を利用するには、既に立ち上がっている事前登録サイトで、あらかじめ登録しておくことが必要。事前登録サイトは、検索サイトで「アグミル」と打ち込むと見つけることができる。手続きは無料で、農業者の場合は経営品目や資材を利用する地域などを申し込む。同省によると、JAが購入者として登録することも可能で、組合員への資材供給に役立ててほしい考えだ。

 「アグミル」は2016年度補正予算で開発。運営は、情報通信技術(ICT)事業を展開するソフトバンク・テクノロジーが手掛ける。自民党の小泉進次郎農林部会長が、資材価格が分かるウェブサイトの開発を提案したのを受け、家電などの価格が比較できる「価格ドットコム」の農業資材版として、同省が検討を重ねていた。

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