片岡 鶴太郎さん(俳優・画家) 「菜食主義」で調子良い 農家の方々に感謝の心を

片岡鶴太郎さん

 は菜食なんです。農家の方が丹精込めて作る野菜が、大好きなんです。

 テレビなどの仕事は時間的に不規則ですし、どうしてもスタジオやロケ先でお弁当をいただくという食事になってしまいます。せめて家で食べる分だけでも、いい野菜をとるようにしたいと思いました。ヨガをやっているものですから、身体のことをいろいろ学び、それが良いだろうと考えたんです。

 もともと野菜好きでしたが、ここ2、3年はビーガン(完全な菜食主義者)ですよ。1年くらい前からは、自分で料理も始めました。おかげで体調はいいですよ。お通じが違います。今年の1月に、京都の農家の方の畑を訪ねました。取れたてのニンジン、ダイコン、ホウレンソウ、カブ・・・。そのおいしかったこと。甘味がありましたねえ。

 戸時代からやっている農家さんだそうで、「まったく無農薬というわけにはいかない。少しは農薬を使いますが、その代わりにおいしい野菜をきちっと作ります」とおっしゃっていました。その方の野菜がとてもおいしかったので、月に2回送っていただいています。

 タンパク質は、豆でとっています。それとナッツやクルミ。

 その中では、クルミが一番好きです。2年くらい前に仕事で秋田県の角館に行ったときに、若クルミのみそ漬けというのがありました。クルミって硬い殻があるでしょう。若クルミというからそんなに硬くないのかもしれないけど、殻ごと漬けるんです。3年も漬けるから殻も柔らかくなって、そのまま食べられる。向こうの保存食だったんでしょうけど、その味はもう素晴らしく、敬服しました。

 僕はね、一日一食なんです。間食もしません。朝に一食食べて、それから製作したり仕事に行ったりします。夜は食べませんので、すきっ腹で寝ています。その方が体調がいいですものね。

 朝、起きるのは1時です。午前1時(笑)。前の晩に何時に寝ても、起きるのは1時です。夕方に寝ることもあれば、仕事の関係で11時に寝ることもありますが、起きるのは必ず1時です。その後、4時間ほどヨガをやりますので、朝食は5時過ぎからですね。

 先に、旬の果物を食べます。今ならポンカン、甘夏、バナナ1本。あとはマクワウリなどを食べて。その後に納豆を。

 ご飯は、玄米の中にアワとかヒエとかをちょっと入れて炊いたものです。みそ汁は、みそを溶いただけのみそスープ。野菜はおかずでいただきますから、特に具がなくてもいいんです。

 野菜は、今はソラマメがおいしいから、それとスナップエンドウを蒸篭(せいろ)で蒸したもの。タマネギを塩で炒めたもの。必ず作るのが、きんぴらゴボウとカボチャ煮。あとムカゴをみそで煮たのとか。だいたい7、8種類の野菜料理を食べます。

 その後にデザートとして、ドライフルーツにクルミ。ナッツ類、アーモンドやカシューナッツを食べます。

 この朝食を、2時間くらいかけていただきます。

 本の野菜は素晴らしい。ですから、農業に携わる方々の、毎日毎日手塩にかけて作物を育てる情熱に、敬服しております。皆さんのおかげで、今、私は健康でいられる。この命があるんです。大変な思いをして作ってくださっている農家の方々に、感謝を伝えたい。それでこの取材を受けさせていただきました。本当にありがとうございます。
(聞き手・写真 菊地武顕)

<プロフィル> かたおか つるたろう

 1954年東京都生まれ。声帯模写で独り立ち後、バラエティー番組で人気を博す。俳優業にも力を入れ、89年「異人たちとの夏」で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞。95年に初個展「とんぼのように」を開き画家としても活躍。7月2日まで上野の森美術館で片岡鶴太郎展『還暦紅~鶴が上野に還ってきた~』開催中。

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