ロボ田植え機 高い精度を実証 農研機構      

農研機構が披露したロボット田植え機。リモコンで発進停止、速度を指示する(6日、埼玉県鴻巣市で)

 農研機構・農業技術革新工学研究センターは6日、埼玉県鴻巣市で移植作業が無人化できるロボット田植え機を披露した。高精度なリアルタイム衛星測位システム(RTK―GNSS)を使い、熟練者並みの真っすぐな移植ができる。作業者は畦(あぜ)から田植え機に苗を供給する。作業人数が減らせ省力化につながる。実演会では、実用化に向けて農家や農機メーカーらと意見を交わした。
 

畦から操作 スムーズな旋回


 田植え機は8条植え。市販機に、GNSS受信機や自動操舵(そうだ)機能などを組み込んだ。水田では、車体が傾きアンテナの位置情報がぶれるため、傾きを基に位置を補正。誤差数センチの精度で移植できるという。

 無人の移植作業は、始めに作業者が操作して畦に沿って3辺を移植して田植え機に水田の大きさを認識させる。認識作業が終われば、リモコンで田植え機の発進・停止を制御。無人で田植え機が反対側の畔まで移植しながら走行し、旋回して移植しながら戻ってくる作業を繰り返す。一往復ごとに自動停止するため、苗を補給してリモコンで再発進させる。

 実演会では、2ヘクタールの水田で、最大速度の秒速1.86メートルと高速で熟練者並みの真っすぐな移植や、スムーズな旋回を披露した。同センター土地利用型システム研究領域の山田祐一研究員は「田植えには操縦と苗供給の2人が必要だが、自動化で1人は別の作業に専念できる」と説明。規模拡大を後押しできると期待する。

 無人作業を見た市内で水稲5ヘクタールを生産する80代の農家は「誰も乗らずに移植も真っすぐ。こういう時代になるのか」と驚いていた。

 開発機は四角の水田での利用に限定されるが、実用機は、いびつな水田でも対応できるようにする。共同開発する農機メーカーを募り、実用化を目指す。また将来的には苗の供給以外は完全無人化できる田植え機の開発も視野に入れる。

 

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