スイッチ操作 腰で 作業しながら移動OK 電動イチゴ収穫台車開発 奈良県と地元高専

台車を腰で動かしながらイチゴの葉かきや収穫作業ができる(奈良県大和郡山市で)

 奈良県農業研究開発センターと奈良工業高等専門学校は、腰で操作する電動のイチゴ収穫台車を開発した。制御バーのスイッチを腰で押すと、モーターが作動して行きたい方向に進む。両手は他の作業を続けながら移動ができるため、収穫台車の向きを手で変える必要がなく、作業効率が上がる。 

 電動台車は、市販の四輪手押し台車をベースにした。車輪ごとにモーターが付き、独立して回転速度や方向を変える。前に進みながら曲がったり、その場で旋回したりできる。

 高さ約80センチに付けた弓形の制御バーで操作する。ちょうど腰の位置の高さで、試作機は中央に前進スイッチ、左右に方向を決めるスイッチがあり、腰で触れるだけで動作する。

 手押し式台車は床の微妙な凸凹で左右に曲がってしまい、細かな修正が作業者のストレスになる。研究ではカメラで支柱を識別し、障害物を避ける制御機構も開発。電動台車と組み合わせることで、微調整で真っ直ぐ進むことができる。

 奈良市でイチゴ15アールを栽培する植原満晴さん(63)は「普通の台車は押すとすぐにベンチに当たってしまい、引いて動かしているが余計な力がかかっていると感じる」と、電動台車の実用化を期待する。

 開発に携わった奈良高専研究生の中谷友哉さん(20)は全国の高専学生が技術を競う、高専ロボコンで2015年に最高位の大賞を取ったチームの実力者。実家は農家で「少しでも機械の力で楽にできれば」と話す。

 高専との連携は、同センターの西本登志総括研究員が「センサー関連は高専が得意」との情報を得たのがきっかけだ。販売は未定だが、市販化に前向きなメーカーと検討する。



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