みそが血圧上昇抑制 大豆醸造時の物質関与か 塩の代わりに活用を 広島大学調査

 広島大学の研究者が4日、みそが血圧の上昇を抑え、脳卒中を予防する効果があることが分かったと明らかにした。これまでも、みそが胃がんや肺がんなどを予防する働きが報告されているが、今回は血圧改善の面でも健康効果が確かめられた。研究者は「塩分の味付けをみそに変えるだけで効果が期待できる」と話している。

 米国の高血圧関連学術雑誌に7月31日、論文が掲載された。高血圧になりやすいラット(ねずみ)に、みその餌(食塩分が2.8%=みそ群)、みそと同量の食塩を含む餌(同2.8%=高食塩群)、食塩の少ない餌(同0.3%=低食塩群)を与えた。

 高食塩群ではラットはすぐに脳卒中、血栓、脳内出血などを発症したが、同量の食塩を含むみそ群の場合、低食塩群とほぼ同様に健康で長生きした。

 同大学の渡邊敦光名誉教授は「大豆を醸造する時に生じる複雑な物質が、食品に含まれる塩分の影響を緩和した可能性が高い。今、その物質を探索している。熟成みそは特に効果が強い」と説明した。共同研究者である同大学の吉栖正生教授は「塩分が多い食生活でも日本人が高血圧にならず長生きしていることに海外で関心が集まってきた。今回の研究では、みそで高血圧を改善できる可能性があることが分かった」と、みそを日常の食事でもっと利用するよう呼び掛ける。

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