地区別に5種類 30万部のヒットに 東京農業版るるぶ発刊 東京都

 東京都は、旅行ガイドブック・るるぶ特別版「東京の農林水産業」を発刊した。都内を5地区に分けて各15万部、計75万部を用意し、都庁や市町村庁舎、観光案内所や都営地下鉄の駅などで無料配布している。制作したJTBパブリッシングは「地域版のるるぶは多数あるが、特定の業種に特化したものは珍しい」と話す。

 2年前、「東京の農林水産業をテーマに地域をPRする無料情報誌を作ろう」(農業振興課)という話が持ち上がった。ただ、行政主導で作っても読者に読まれる紙面を作るのは難しいと判断。全国の県や市と連携した情報誌の制作経験を持つ、JTBパブリッシングが製作する情報誌「るるぶ」に制作を依頼した。

 完成したのは「23区」「南多摩」「北多摩」「西多摩」「東京の島々」の計5地域版。各16ページ、フルカラーだ。

 写真や文字レイアウトなど見やすさを重視し、イベントや店舗情報を多数掲載。すぐに捨てられないよう、裏表紙に東京ワインや練馬大根ドレッシングなど地元産の商品が当たるプレゼントの応募コーナーを掲載するなど工夫を凝らした。

 紙面に登場する農家や特産作物の情報は、都がJAと協力して同社に提供した。

 3月から配布を開始したところ、都には「他の地域版も欲しい」といった電話での問い合わせが多数寄せられている。7月末時点で約30万部を配布した。

 都では、外国人観光客向けに今回制作した五つの地域版を一つにまとめた情報誌を英語や中国語(繁体字・簡体字)、韓国語の4カ国語分、来年3月ごろまでに制作する予定だ。

 都農業振興課の松川敦課長は「観光客がガイドブックのように持ち歩いて活用してもらえる情報誌を目指した」と期待する。

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