サラダや総菜類も オフィスで販売 社員の健康改善に期待

新鮮な野菜を届ける「オフィス・デ・ヤサイ」(東京都渋谷区で)

 コンビニエンスストアや専門業者がオフィスで、サラダや機能性食品を販売する動きを強めている。無人販売スペースを設置し、人件費を掛けずに売り先を広げられるのが強み。受け入れ企業は従業員の健康改善策と期待し、導入が進む。食品の新たな販売ルートとなるのか、注目が集まる。 

 JA全農が出資するベンチャー企業のKOMPEITO(コンペイトウ、東京都渋谷区)は、青果物に特化した「オフィス・デ・ヤサイ」を展開する。小分けにした野菜やサラダを、顧客オフィスに設置した冷蔵庫に毎週配達。好きな時に商品を取り出し、代金は回収箱に入れる仕組み。1個100円程度から買える。「社員の食生活を気遣う企業が増え、引き合いは多い」(川上亮造社長)と手応えを語る。

 商品は毎月約40種。ほとんどが国産で産直仕入れが強みだ。カット野菜、カットフルーツが売れ筋。肉や豆を盛り込んだサラダも好評だ。2014年のサービス開始から顧客数は毎年倍増し、500社を突破。昨年6月に全農の出資を受け、調達でも連携する。

 1品100円の少量目の総菜を届けるのは、おかん(東京都渋谷区)。15種類ほどのチルド総菜を、オフィスの専用冷蔵庫に配達する。

 「健康的な社食をコンパクトに提供する発想」と同社。総菜メニューでは、「四種のおでん」が岩手県産ダイコン、「牛肉のホイル焼き風」が愛媛県産のタマネギやニンジンなど、国産食材を優先的に使う。首都圏を中心に800拠点まで導入先を増やしている。

 コンビニ大手のローソン(東京都品川区)は7月、オフィス設置コンビニ「プチローソン」のサービスを始めた。交通系電子マネーで購入できるセルフレジを導入。均一価格にする必要がないため品ぞろえも幅広い。

 売れ筋は、ナッツとドライフルーツのアソート(混ぜ合わせ)や機能性表示食品のチョコレートなど健康系食品だ。

 常温の加工食品の他、オプションで冷蔵庫と冷凍庫があり、飲料や冷凍食品も販売する。近く、グリーンスムージーなどチルド飲料の扱いも始める。「来年には全国に展開したい」(同社)と意気込む。

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