宮城全共 東北勢 福島6区 改良成果PR 種牛の部審査始まる 2大会ぶり出品

審査を受ける6区の東北勢の出品牛(8日、仙台市で)

 第11回全国和牛能力共進会宮城大会(宮城全共)の種牛の部の審査が8日、仙台市の会場で始まった。1、2、4、6区の審査があり東北勢は計37頭を出品。各県の出品者は、これまでの改良成果のアピールに全力を尽くした。福島の6区は、東日本大震災の影響などで候補牛が確保できず前回の長崎全共は見送っており、今回が2大会ぶりの出品となった。山形は1区に初出品した。

 母牛、娘牛、孫娘牛の3頭1群で出品する6区(高等登録群)は、3代通じた改良の成果を示す区。青森、岩手、宮城、福島の4県が出品した。

 2大会ぶりの福島の代表として、全頭を出品した鮫川村の矢吹光雄さん(75)は「震災後、離農も考えた。でもJAなどの指導で改良してきた牛を残そうと思い踏みとどまった。審査では精いっぱいのことができた」と話す。

 地域に受け継がれた血統の再構築を目指し生産された雌牛4頭1群を出品する4区(系統雌牛群)は青森、岩手、宮城の3県が挑戦した。

 青森は、地域に残る牛の礎となった始祖牛の雌牛「かとう1」系の血統を出品。全頭を出品した田子町の尾形欣典さん(36)は「体高などの測定値は良かったので、毛刈りなどの手入れを万全にした」と話した。

 種雄牛候補を出品する1区(若雄)は東北6県が1頭ずつ出品。初出品となる山形は、県種雄牛「満開1」の産子「翼」を出品。出品者の県畜産試験場の須藤政彦場長は「牛も落ち着いていた。良い種牛が山形にいることを全国に見てもらえた」と振り返った。

 14~17カ月齢未満の若雌を単品出品する2区(若雌の1)は宮城が2頭、残り5県が1頭ずつ計7頭が審査に臨んだ。

 岩手県八幡平市の高橋勇一さん(69)は「さつき」を出品。運動による牛の体を引き締めは自身が担い、調教は同市の繁殖農家の鈴木圭一さん(49)が担当した。

 会場で引き手をした鈴木さんは「品位があって毛の艶も良い特徴をアピールできた」と話した

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