ジムで野菜販売 健康意識高い客層狙う 週2日 受付横に陳列 東京都東久留米市 貫井将さん(25)

キュウリを収穫する貫井さん

 東京都東久留米市の野菜農家、貫井将さん(25)は、筋肉を作るのに必要なビタミンやミネラルが野菜に豊富に含まれていることに注目し、練馬区のフィットネスジムに出荷している。ジム利用者は健康への意識が高いだけに個別注文を受けるほど好評という。

 貫井さんは、学生時代にジムを利用していたことから、個人的にジムの店長に「野菜を置いてみませんか」と提案。店長も快諾し、1月から野菜の販売が決まった。販売は週2回、貫井さんが8~10品目の野菜を持ち込む。集金箱は受付横に置いて、葉物野菜は1束150円、トマトやエダマメなどは1袋300円ほどで販売する。毎回、全て売り切ってしまうという。

 出荷品目や食べ方は、ジムを運営する事務所が会員コミュニティーサイトを通して紹介。購入した人からは「おいしかった」などと好評という。

 貫井さんは就農2年目。大学卒業後、農業資材や脱臭剤を開発する企業に就職した。休日は種まきなどを手伝っていたが、父の健一さん(60)が病気で倒れたことで農業の道を選んだ。貫井園は代々続く野菜農家で、亡き祖母の姿が就農を後押ししたという。昨年10月にはJA東京みらい東久留米地区青壮年部に加入。同部で知り合った先輩農家に技術を教わりながら、貫井園を支えようと奮闘する。

 現在は父の健一さん、母の久仁子さん(58)と共に、夏はトウモロコシ、エダマメ、ナス、冬はダイコンとハクサイを中心に50アールで年間約40品目を栽培。貫井さんは農作業全般を任され、管理は健一さんが担当。栽培品目は相談しながら決める。

 貫井さんは、人目を引く珍しい野菜の生産にも意欲的で、気になった品種は種子を買ってきて試験栽培し、知り合いの消費者の反応を見るという。今年挑戦したのはトウモロコシの「ホワイトショコラ」。甘いと好評で来年は作付面積を増やす予定だ。「都市農業を発展させるため2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、さらに品目を増やしていきたい」と夢いっぱいだ。

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