宮城全共 第4区 九州勢が上位独占 大分栄冠、宮崎連覇ならず

惜しくも優等1席を逃し、くやしさをにじませる宮崎の出品者ら(9日、仙台市で)

 第11回全国和牛能力共進会(宮城全共)は9日、他の出品区に先駆けて第4区(系統雌牛群)の等級を決めた。大分県の豊肥和牛育種組合が優等賞1席に輝いた他、宮崎県の南那珂支所が同2席、鹿児島県の肝属和牛改良組合が同3席に入り、上位3席を九州勢が独占した。

 第4区は和牛の遺伝的多様性の維持・拡大と地域の特色ある遺伝子を保留・固定していくための体制づくりなどが目的。各道府県が計画的に生産した雌牛4頭1セットを出品する。

 全共3連覇を照準に合わせてきた宮崎県は、惜しくも優等賞2席となった。特色項目は同1席を取った大分県と互角だったが、僅差で破れた。会場を後にした出品者は、牛舎の前で多くの関係者に拍手で迎えられた。悔し涙をこらえきれず、目元を手で拭う一幕も。それでも、初めて全共に挑んだ西郷吉孝さん(59)は「もう一度、一から頑張りたい」と前を向く。

 優等賞3席の鹿児島県は、出品牛の体の伸びと体の品位で高評価を得たが、一歩及ばなかった。出品者の一人、永田客蔵さん(77)は「頂点を狙っていた。等級決定の瞬間は残念な気持ちでいっぱいだった」と言葉を詰まらせた。就農からわずか1年半ほどで全国の舞台に立った川路博人さん(32)は「結果を受け入れ、改善したい」と前を向き、5年後に地元で開く次回大会での雪辱を誓った。

 大分県は品位賞、宮崎県は骨味賞、鹿児島県は体の伸び賞と、それぞれ特別賞も勝ち取った。九州からは、その他に長崎県の北松地区和牛育種組合が出品し、優等賞6席に入った。 

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