宮城全共 高校牛児 晴れ舞台 復興特別出品区 3校が挑戦

 第11回全国和牛能力共進会宮城大会(宮城全共)の高校生向け復興特別出品区に岩手、宮城、福島の3校が挑戦した。休日返上で調教に励んだり、雪が降り積もる中で牛を運動させたりして、各校とも、ひたむきに牛に向き合い続けてきた。全国から集まった各校と7日、腕を競った「高校牛児」の晴れ舞台を追った。
 

総合4位を獲得牛に感謝の言葉 宮城県柴田農林


 「『ゆうひ』がいなかったら、この舞台に立てなかった。ありがとうと言いたい」

 総合4位の優秀賞3席を獲得した宮城県柴田農林高校。出品牛「ゆうひ」を1年以上世話し続けてきた同校3年生、平間大貴さん(18)は結果発表後、会場で牛への感謝の言葉を口にした。

 全国14府県の代表校が出場する中、「ゆうひ」を引いて会場に入った平間さん。生後3カ月齢から自らの手で続けてきたブラッシングによって、毛並みに自信を持っていた。

 日本一を目指していただけに、結果が分かると悔しさが込み上げ目に涙を浮かべた。「やっぱり1位を取りたかったけど、やれることはやった」と打ち明けた。
 

雪にも負けず体格仕上げる 岩手県立盛岡農業


 岩手県立盛岡農業高校は「もりのゆり123」を出品、優良賞となった。「しっかり運動させて引き締まった体にする」を合言葉に、冬の間から歩行運動を繰り返してきた。会場で牛を引いた同校3年生の松平啓吾さん(18)らは放課後、校内の丘を毎日上り下りさせるなどして余分な脂肪を落としてきた。「入賞できず悔しかった。でも、頑張って育ててきた牛を目いっぱいアピールできた」と振り返った。

 2月には雪が積もった運動場を利用し、牛を運動させてきた。同区では牛の審査だけでなく、これまでの活動を発表する場もあった。

 同校3年生の根木総司さん(17)は「長靴に雪が入り足がかじかみ、心が折れそうになった。全共に出品したいという気持ちで乗り越えた」とアピールした。
 

休み返上で調教本番で成果発揮 福島県立福島明成


 福島県立福島明成高校は「ひな」を出品し、優良賞となった。出産直後から約1年間は先代の3年生が世話をしており、現在の2、3年生を含め3世代が携わり、大会に臨んだ。

 県予選段階から胸囲や体高など9項目を測定し、増減を把握して体調管理を徹底。夏休み中は毎日調教を続けてきた。会場で牛を引いた渡邉彰悟さん(17)は、「ひな」が顔を下げると練習の成果を発揮し、すぐさま上げるように促し、正しい姿勢を保った。

 県予選会では、代表の座を競った他校が同校に、涙ながらに「私たちの分も頑張ってください」という言葉を掛ける場面もあった。

 渡邉さんは「上位に行けなかったのは悔しかった。でも、やれることは最大限やった。牛を育てることの奥深さをあらためて学べた」と話した。 

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