宮城全共 2区で宮城が日本一 東北勢59頭優等賞

上位入賞や特別賞を取った牛を引いてパレードに参加する宮城県勢(11日、仙台市で)

 第11回全国和牛能力共進会宮城大会(宮城全共)が11日、閉幕した。東北勢130頭のうち、59頭が優等賞を獲得。14~17カ月未満の若雌を単品出品する2区(若雌の1)で、宮城県登米市の小野寺正人さん(41)の「さいぜんれつ」が県初の優等賞1席となり日本一に輝いた。宮城県は全9区のうち種牛、肉牛両方の計8区で上位入賞し、開催県としての存在感を示した。

 宮城県は1~7区と9区で優等賞を獲得。11日の閉会式では、2区優等賞1席の小野寺さんだけでなく、4区(系統雌牛群)で特別賞「肩付賞」を受賞したみどりの和牛育種組合、5区(繁殖雌牛群)で「体積・均称賞」を取った栗原和牛育種組合が宮城県勢として、出品牛と共に会場を練り歩いた。

 宮城県栗原市の熊谷良太さん(27)は、17~20カ月未満の若雌を単品出品する3区(若雌の2)で優等賞4席を獲得。2015年2月に新規就農し、3年目の優等賞に「JAや先輩農家、家族の協力なしではここまで来ることはできなかった」と感謝する。

 熊谷さんの出品牛「さくら76」は、大会直前まで、脂肪の蓄積度合いを測定する「栄養度」が高かった。栄養度が高いと上位入賞が厳しくなるため、地域の農家らが毎日休まず牛の運動や脂肪を散らすマッサージを手伝いに訪れた。

 「最高の状態で挑めた。恩返しできる結果が残すことができ、良かった」と熊谷さんは話す。

 去勢肥育牛を単品で出品し、枝肉を審査する9区(去勢肥育牛)は、参加した全39道府県が78頭を出品する激戦区となった。この中で、宮城県角田市の馬場茂さん(63)が出品した「宮勝洋」は優等賞9席を獲得。東北勢の中で最高の成績を残した。

 審査では、うま味に影響するとされるオレイン酸など一価不飽和脂肪酸(MUFA)の含有量の予測値の結果が考慮される。馬場さんが出品した枝肉のMUFAは、出品枝肉平均値を6・2ポイントを上回る60・6%だった。

 馬場さんは「感無量。『仙台牛』はさしも入って、おいしい肉と一層PRできる」と手応えを得ていた。

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