宮城全共 最高値1キロ5万1円 宮城全共枝肉せり 9区1席 薬師さん(鹿児島)

最高値だった9区優等賞1席の薬師さんの枝肉断面(全国和牛登録協会提供)

 仙台市で開かれた第11回全国和牛能力共進会の最終比較審査(宮城全共)の肉牛の部(7~9区)の枝肉せりが10日、夢メッセみやぎであった。最高値は、第9区優等賞1席を受賞した鹿児島県鹿屋市の薬師成人さん(41)が出品した牛「忠久福」で、1キロ当たり5万1円だった。肉牛の部は全国39道府県から選び抜かれた183頭の牛が集まった。約130人の購買者が訪れ、枝肉を高値でせり落とした。

 最高値の牛は最優秀枝肉賞を受賞した。血統は父が「忠久勝」、母の父は「安福久」。22カ月齢のA5等級で、枝肉重量は495キロ、ロース芯面積は97平方センチ、バラの厚さは9・2センチ、皮下脂肪は1・4センチ、脂肪交雑(BMS)ナンバーは12、歩留まりは80・7%。審査員は「今後、和牛の目指すべき肉質だ」と講評した。

 今回の最高値は、前回の最高値より3341円高かった。1頭価格は2475万495円を記録。薬師さんは「想像以上の価格」と喜んだ。購買した鹿児島市のJA食肉かごしまは「鹿児島産和牛を国内外にPRしていく」と地元を応援した。

 全体では、前回より肉質や重量などで大きく躍進した。9区では出品牛のA5等級の割合が前回より31ポイント増え、56%を占めた。前回から審査基準に導入した肉のうま味成分に当たるオレイン酸などの一価不飽和脂肪酸(MUFA)予測値の平均は54%。今後、さらなる肉質改善に向け、審査員は「遺伝的改良と肥育技術の向上が必要」と指摘した。

 2番目に高かったのは優等賞2席の京都府南丹市の平井一三さん。ロース芯面積が101平方センチと大きく、枝肉価格は1キロ2万1円だった。

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