具体的な数字とともに幾多の秘密が

 具体的な数字とともに幾多の秘密が書き込まれたメモ。それを元に〈夜の銀座〉での成功と破滅を描く松本清張の『黒革の手帖』。今、テレビで武井咲さんが主人公・原口元子役となり話題に▼店の名はフランス語で手帖を意味する「カルネ」。政治記者の間で〈黒革の手帖〉は国会議員を網羅した「国会手帖」を指す。さまざまな独自ネタを加えていけば取材の強力な助っ人になる。解散・総選挙はいつなのか。臨時国会まで2週間ほど。最短なら冒頭解散もある。手帖をめくる日々が続く。さて安倍さんの〈黒革の手帖〉はどうなっているのか▼おそらく、いくつかの解散予定日に印があるだろう。“安倍カレンダー”とも称される。来秋の自民党総裁選で3選を決めた上で、その後に改憲を問う国民投票と解散・総選挙のダブル実施。こうした当初の戦略は大きく狂い始めたのは間違いない▼年頭会見で2005年「郵政解散」など三つの“酉年選挙”に言及した。来年12月13日には衆院議員の任期満了。安倍さんはこれまで2度、12月総選挙で勝ってきた。そういえば、地元・長州藩の高杉晋作らは幕末の12月15日、クーデター〈回天義挙〉で主導権を握る▼既に公明党幹部は常在戦場を指示。解散を巡る政治版〈黒革の手帖〉から目が離せない。

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