宮城全共 [和牛改良 明日への一歩](1) 全体成績 強さ際立った九州勢 鹿児島が上位席巻 地元・宮城も躍進

宮城全共第6区(高等登録群)の審査で上位に選ばれる鹿児島勢(10日、仙台市で)

 仙台市で7~11の5日間、39道府県から和牛513頭が集まり、改良の成果を競った第11回全国和牛能力共進会最終比較審査(宮城全共)が閉幕した。消費者が望むおいしい和牛肉を追い求め第1回大会から半世紀を超えた全共。世界に名をはせる「WAGYU」にどんな明日を描いたのか。結果を検証する。

 全共最終日の11日、審査会場に、“バンザイ”の声が鳴り響いた。会場でもひときわ大きく陣取った鹿児島県勢が喜びを爆発させた瞬間だった。

 九つの審査区に出品した29頭全てが上位6席以内の快挙で、出品団体表彰で39道府県の頂点に立った。審査発表が進むにつれ、他産地を圧倒する成績に会場全体が鹿児島応援団の声にのまれた。

 「長距離移動の疲れは、着いてからの涼しさに助けられた。家の牛舎に少しでも近づける農家の努力で餌を良く食べてくれた」。宮城全共で陣頭指揮を執った第11回全共鹿児島県推進協議会の坂元信一委員長は、勝利の要因を分析する。

 前回の長崎全共から5年、県一体となって飼育技術向上に取り組んだ。雌牛(種牛)の出品対策では、発育に優れる同県産牛の体高を審査の規定内に収めるため、運動量を抑え、骨を育てない方針で大きさをそろえた。

 仙台まで約1700キロの移動も万全を尽くした。太平洋側に比べ、涼しく渋滞が少ない北陸ルートで和牛のストレスを抑え、天候も味方に付けた。坂元委員長は「5年後に大きな弾みがついた」と、次回開催地としてさらに実力を高めていく。

 「高めよう生産力 伝えよう和牛力 明日へつなぐ和牛生産」をテーマに、繁殖能力の改善や地域の特色が残る系統の維持、消費者が望むおいしい和牛肉を追求した全共。宮城全共では九州勢の強さが際立った。
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