しなやか、したたか、つややか

 しなやか、したたか、つややか。人生長持ちのコツが永六輔さんの『大往生』(岩波新書)にある▼100歳以上の長寿者は6万7824人。実に47年連続で増えた。英国のグラットン教授は、2007年生まれの子どもの半数が107歳まで生きると見通す。早速、政府は「人生100年時代構想会議」を開き長寿社会の検討に入ったが、年金や医療など社会保障費削減の“よろい”が気になる▼誰しも元気なままで人生を全うしたいが、ピンピンコロリ型はわずか1割。大半は寝たきりとなる。心身が多少衰えても、そこそこ元気で、自分らしい暮らしができたらどんなに素晴らしいだろう。そうした年の取り方を「ヘルシーエイジング」という。『東大が考える100歳までの人生設計』(幻冬舎)から学ぶ。還暦あたりからは「食う・寝る・遊ぶ/働く」に気を使うのが肝心とする▼人は年を重ねただけで老いるものではない。米国の詩人サミュエル・ウルマンは、「希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる」と教える。『103歳になってわかったこと』を書いた美術家の篠田桃紅さんは、夢中になれるものの大切さを説く。「生きていて救われる」▼上手に長生きできれば「老春時代」も夢じゃない。きょうは敬老の日。どうぞお健やかに。

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