ナメコで唯一 有機JAS認証 栽培場の基準緩和契機 岐阜県高山市 農事組合法人が取得

有機JASの認定証を手に喜ぶ中村専務(岐阜県高山市で)

 岐阜県高山市の農事組合法人なめこファーム飛騨は、有機農産物の日本農林規格(JAS)認証を取得した。ナメコ業界では現在、国内で唯一の取得だ。2017年3月の改正により、栽培場の基準が緩和されたことが契機となった。今後は、オーガニック専門店や生協、都市圏のスーパーやレストランへの販路拡大を目指す。

 同法人は01年設立。従業員は27人で、ナメコを年間550トン生産し、JAひだの他、地元市場や県内外のスーパーに出荷している。商品には、大粒の「飛騨ジャンボなめこ」や、鮮度長持ち特殊フィルムを使った「飛騨なめこパック」などがある。

 有機JAS認証に向けて動きだしたのは、17年3月。京都で野菜を扱う卸売業者が視察に訪れ、契約の際に「有機農産物を取り扱っている店に売り込みたい」と、認証取得を提案された。

 同法人も有機JAS認証に関心はあったが、栽培場の基準が「有機農産物と同様に土のある場所」というのがネックとなり、断念していた。だが、3月に改正、4月に施行された有機JAS規格により、認証取得への道が開けた。新たな規格では、生産方法が基準に適合していれば十分で、床がコンクリートかどうかは問われなくなった。

 同法人は、栽培工程の水は上質な地下水、菌床のおが粉は飛騨地方で伐採した木を使い、高圧釜に蒸気を入れて最高120度で4時間殺菌する。工場内は高性能フィルターで、きれいな空気を取り込んでいる。

 中村朋博専務は「取得に向けた取り組みで、商品の安全性に対する従業員の意識が向上し、法人としての自信につながった。今後も消費者のニーズに沿い、さまざまな認証の取得に挑戦したい」と意気込む。

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