[2017衆院選] 三つどもえ舌戦開始 農村の一票巡り激突 各党代表が第一声

 衆院選が公示された10日、各党首は各地に出向き舌戦を繰り広げた。3極が争う構図の中、党首は農業分野を含めた安倍政権の経済政策「アベノミクス」への評価などを展開、野党は拡大する格差社会を是正する必要性を訴えた。併せて、憲法改正や安全保障、原子力発電所問題に加え、人口減少など、地方が抱える課題に対する考え方を唱え、有権者に支持を求めた。
 

収入増大さらに 自民党 安倍晋三総裁


 農家の平均年齢は66歳を超えてしまった。農業を、若者が自分たちの汗と努力で新しい未来を切り開ける分野に変えなればならない。大切なのは農家の収入だ。収入を上げるために農薬などのコストを減らし、高値で売ることを目指した。

 結果、直近の生産農業所得は3兆3000億円となり11年間で最も高い水準となった。日本全体では4年連続で農林水産品の輸出は過去最高。福島県産の桃はタイやマレーシアにどんどん売れている。果物や米をもっと売り込んでいきたい。(福島市で)
 

夢かなう政治へ 希望の党 小池百合子代表


 日本には物があふれている。一つ足りないものが将来への希望だ。希望、夢をかなえるのが政治の役割。これまでの延長線ではなく、仕組みから変えていく。(安倍晋三首相は)消費税増税分の使い道を変えるのに総選挙をすると言ったが、そんなしょぼい話じゃ間に合わない。「アベノミクス」をこれだけやってきて、効果はGDP(国内総生産)1%。ちょいと上げたくらいで大きな顔をするなと言いたい。新しいからできることがある。希望を抱いてもらえるよう、これまでにない発想を提供していきたい。(東京・池袋で)
 

格差拡大 許すな 立憲民主党 枝野幸男代表


 非正規雇用が広がり、家族を持ち子どもを育てるという夢を若者から奪った。強い者をより強くするという政策で格差が拡大し、分厚い中間層が崩れていった。自己責任と自由競争だけでは、どうにもならないこともあるし、世界も回らない。そのために政治がある。

 森友や加計問題をはじめ、安保法制、特定秘密保護法の強行は権力の私物化だ。国民から離れたところで物事が進んでいる。まっとうな暮らしを取り戻すためには草の根のまっとうな政治を取り戻さなければいけない。(仙台市で) 
 

挑戦の農業期待 公明党 山口那津男代表


 北海道農業は戦う農業、挑戦する農業として大いに期待される。岩見沢で生まれた「ななつぼし」というおいしい米を世界の皆さんに味わっていただき、東京をはじめ大消費地にもっともっと届けようではないか。

 (希望の党に)入れてもらえないと思った人たちがつくったのが立憲民主党。中身は民進党、元をただせば民主党の人だ。政権運営に失敗した時の反省はないのか。農業の基盤を「コンクリートから人へ」と言い破壊してきたのは旧・民主党の人たちだったではないか。(北海道岩見沢市で)
 

自給率引き上げ 共産党 志位和夫委員長


 1%の富裕層と大企業のための政治ではなく、99%の国民のための政治をつくる。安倍晋三首相はいろいろな数字を並べて(アベノミクスの成果を)自慢する。だが、暮らしが良くなったと実感している人はいるのか。共産党は経済改革を実行する。(その一つが)地域経済の再生だ。地域経済を支えるのは農業。農産物の価格保障や(生産者の)所得補償を充実させ、安心して続けられる農業をつくり、38%と先進国の中で最低まで落ち込んでしまった食料自給率をしっかり上げていく。(東京・新宿で)
 

教育無償化必ず 日本維新の会 松井一郎代表


 増税を国民にお願いするなら、まずは議員報酬をカットするという2012年当時の約束は忘れられ、ほごにされたままだ。維新の会では、議員報酬、定数の2割削減を実行してきた。役所の人件費や天下りの改革で財源をつくり、大阪では4歳から高校までの教育費を実質無償化した。増税しなくても教育の無償化はできる。これを全国に広げていきたい。増税の話は、やれるだけの改革をして、どうしても財源が足りない場合に、根拠をつけてからするべきだ。(大阪市で)
 

人口集中を是正 社民党 吉田忠智党首 


 安倍政権の政治姿勢が問われる選挙だ。9月28日に臨時国会が開かれたが、全く議論しないまま衆議院を解散してしまった。森友・加計問題、南スーダンPKO(国連平和維持活動)の日報隠ぺい問題で丁寧に説明すると言いながらだ。一握りの富裕層、大企業のために、99%の国民を犠牲にする政策を続けさせていいのか。都市部への人口集中は政治の責任。傷口に塩を塗るような規制緩和を進めてきた。そうした流れを止めていかなければならない。憲法を変えさせない。9条を生かす戦いをしていく。(大分県臼杵市で)

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