栃木県さくら市 手塚徹さん(28) 農業振興 貢献したい イチゴに懸ける

一人前の農家を目指す手塚さん

 イチゴ生産量日本一の座を守りたい――。栃木県さくら市葛城の手塚徹さん(28)は、JAしおのやが独自に進める「新規就農者育成研修事業」の第4期研修生として、半年間の研修を受け、今年4月に就農した。イチゴ「とちおとめ」の12月の収穫に向け、仕事に打ち込む毎日だ。「地元の人口が減少している。全国から客が訪れるような観光農園を作り、地域活性化に貢献したい」と目標を語る。

 イチゴ17アール、アスパラガス12アール、水稲1・5ヘクタールを栽培している。

 手塚さんは、水稲農家の両親を見て「いずれ農業をやりたい」と高校・大学ともに農業関係の学校に進学した。卒業後は会社に勤めたが、地域の離農者の増加や農業衰退の危機を感じ、就農を決意した。園芸作物の知識を身に付けるJAの研修に応募した。

 現在、3月に購入した苗を12月の収穫に向けて栽培中。毎日、水やりや温度管理、葉かき、ランナー取り、除草作業などに汗を流す。学校や研修で身に付けた知識や技術を生かしている。研修やJAのイチゴ部会などで知り合った先輩農家のアドバイスも参考にする。毎日苗の状態を欠かさずチェックし、その日の天候を見ながら水やりや温度管理をしている。

 「農業は自分が頑張った分だけ結果として出てくるところにやりがいや魅力を感じる。良いイチゴを作るのも自分次第。自分にしか作れないイチゴを作りたい」と手塚さん。「早く収量を増やし、家族を喜ばせたい」と笑顔を見せる。(栃木・しおのや)
 

栃木・JAしおのや育成研修 意欲ある人 来れ


 JAしおのやは「新規就農者育成研修事業」の2018年度研修生を募集している。募集期間は18年3月16日まで。応募資格は満年齢18歳以上、原則45歳未満の個人で、①心身ともに健康②農業に対する固い意志と意欲③研修後もJA管内に居住し、一定期間(10年)就農が見込まれる人――としている。

 JAは、農業の担い手育成と地域農業の活性化に向けて、13年から同事業を展開している。将来、農業で自立を目指す農業後継者や新規就農者、他産業からのUターン、Iターン就農希望者を受け入れ、就農に必要な農業技術や経営手法などの実務を学んでもらう。研修後は、JA管内の2市2町と連携し、支援や経営管理など総合的にサポートする。

 事業主体はJAで、研修実務は農業生産法人グリーンさくらが委託を受けて行う。研修生にはJAから研修手当として月額10万円を支給する。
 グリーンさくらが管理する研修農場1.88ヘクタールでは、施設・露地野菜15品目(イチゴ、ナス、ニラ、アスパラガスなど)を栽培している。研修生は、研修農場で豊富な品目の栽培管理を学び、実践的な感覚を身に付ける。座学で栽培技術、農業機械操作などの研修も行う。これまでに29人が研修課程を終え、農家として歩んでいる。本年度は、5期生10人(継続2人含む)が研修に励んでいる。

 JAの稲澤高明組合長は「自分の夢や目標とする農業のために研修に励んでほしい」と期待した。

 問い合わせや申し込みはJA企画広報課、(電)028(681)7551。JA営農企画課、(電)028(681)7554。(栃木・しおのや)

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