[未来人材] 29歳、アイデア次々 観光農園3代目 福岡県久留米市・右田英嗣さん ヨガ教室やピザ作り柿畑をデートコースに

「柿畑を活用した観光農園で、訪れる人に感動を与えたい」と話す右田さん(福岡市で)

 福岡県久留米市の柿農家、右田英嗣さん(29)はレジャーを組み合わせた次世代型の観光農園「エンターファーム」をつくろうと挑戦している。柿畑ヨガ教室や柿ピザ作りなど、楽しさを実感できるアイデアを次々と実践。人気を集め、新たに訪日外国人(インバウンド)も姿を見せるようになった。「柿畑を若者のデートコースに」。右田さんの夢は広がる。

 右田さんは、50年続く観光農園「右田果樹園」の3代目。6ヘクタールの柿畑には年間で5000人が訪れる。「早秋」や「富有」など5品種を栽培する柿畑は、秋になると多くの客でにぎわう。「小さい頃から、その風景にとてもわくわくした」と右田さん。同じ感動を多くの人に味わってもらいたいと、大学ではバイオセラピーを専攻し、植物が人にもたらす癒やしの効果を学んだ。

 柿の魅力を伝える上で重視するのがデザインの力だ。専属のデザイナーを雇い、若い女性や外国人の関心をつかむため、柿の実の形・色を生かしたキャラクターを自ら考案。ありがちなかわいらしさでは受けないと考え、モチーフには虫や亀など、意外性のあるものを選んだ。缶バッジやバッグなど、お土産として買えるオリジナルグッズにすることで、持ち帰った人が話題にしたりインターネット交流サイト(SNS)に画像を載せたりする集客効果を見込む。

 15日には柿イベント「トイロパーク」を開く。柿の種飛ばし大会や柿畑探検、園内でのヨガ、近所の飲食店とコラボしたマルシェなどをそろえた。昨年は1日で1000人以上が訪れた。「園地で農家と交流してこそ価値がある。地域を盛り上げ、ずば抜けたモデルをつくりたい」と夢を語る。(木原涼子)

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