大豆ゲノム編集 初の成功 大きさ遺伝子を改変 北大など

大豆「カリユタカ」(左)とゲノム編集で大きくなった大豆(北海道大学大学院農学研究院提供)

 北海道大学などの研究グループは、国内で初めて大豆のゲノム編集による性質の改変に成功した。ゲノム編集した大豆の子実から植物体が大きくなる系統を育成。国内で成功例がなかった大豆のゲノム編集だが、成果を基に研究が加速する可能性がある。横浜市立大学、農研機構との共同研究。大豆のゲノム編集は世界でも数例しか成功例がないという。

 ゲノム編集は、他の遺伝子を切る「はさみ」のような遺伝子を組み込み、他の遺伝子を改変する技術。実験では大豆「カリユタカ」を子実の段階でゲノム編集し、植物体が大きくなるようにした。ゲノム編集した植物体は部位によってばらつきがあったが、収穫した子実を育てると、性質が安定した個体が数十あった。

 今回は試験的に植物の大きさに関わる遺伝子を改変したが、同大大学院の山田哲也講師は「大豆のアレルギー物質を減らすような改良もできそうだ」と説明する。

 特定の遺伝子を狙い、既存品種の欠点を直すようなピンポイントの改良が短期間でできるゲノム編集。「はさみ」遺伝子は交配で取り除くことができ、遺伝子組み換え(GM)作物の定義となる外来遺伝子がなくなるため、国内ではGM作物として扱うかどうかは決まっていない。

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