自然の中で体鍛える ノルディックウオーキング

ノルディックウオーキングを楽しむ長坂さん(左)と小田さん(愛知県東浦町で)

ポールの他、歩きやすい靴、手袋、強い日差しに備えて帽子やサングラスを用意している

 涼しい秋は、運動を楽しむのに最適な時期です。中でも2本のポール(ストック)を持って歩く「ノルディックウオーキング」は脚だけでなく、上半身も大きく動かすので、体全体が鍛えられます。紅葉で美しさを増す自然を楽しみながら実践しましょう。効果や取り組み方を紹介します。
 

エネルギー消費多く


 ノルディックウオーキングは、両手に専用ポールを持って歩行するスポーツです。普及活動をしている日本ノルディックフィットネス協会によると、全身を動かすのでエネルギー消費量が通常のウオーキングに比べて平均20%上昇します。

 1930年代にフィンランドのスキー選手が、夏場の訓練としてポールを持ってハイキングなどをしたことが起源です。

 愛知県JAあいち知多女性部の部員・長坂純代さん(72)は、5年ほどノルディックウオーキングを続けています。1年前には同協会公認のインストラクター資格を取得し、地域住民が参加するサークルで指導しています。

 ノルディックウオーキングの効果について長坂さんは「歩幅が自然と大きくなり、日常生活で脚を上げて歩くようになります。全身の筋力も鍛えられるので、転倒予防につながります」と説明します。

 女性部での仲間の輪も広がっています。小田眞知子さん(64)は長坂さんに誘われて1年半前から始めました。

 小田さんは「ポールを持って歩くので、バランスが崩れず安全です。ポールがあれば誰でも気軽にできますよ」と勧めます。今後は女性部でサークルを結成するのが目標です。
 

ポール調整忘れずに


 ポールは専用のものを使います。スポーツ用品店で6000~1万5000円で購入できます。ポールは、自分の身長に0・68を掛けた長さを目安に調節しましょう。

 使うときは輪っか状のストラップに腕を通し、グリップ(持ち手)を軽く握ります。腕の力を抜き、前後に大きくスイングして歩きます。ポールの先端で地面に突いて後ろに押し出すように動かします。

 長坂さんは「交通事故を防ぐため、夕方や夜間は明るい服装や反射材を身に着けて目立つようにしてください」と強調します。病気を患っている人は運動することによって体調を崩す恐れがあるため、事前に医師に相談します。
 

五感使って脳活にも


 心と体の相互作用を研究している人間総合科学大学の鈴木はる江教授は「ウオーキングをすれば気持ちもリラックスします」と説明します。有酸素運動を行うことで、不安や痛みを和らげる物質が脳で分泌されるからです。

 ウオーキングやジョギングを10週間継続すると、特性不安尺度得点(不安になりやすい性格かどうかの指標)が低下したとの研究結果もあります。また、認知症予防にも役立ちます。下半身に刺激を与えることで全身の血流量が増えて、脳の活動に必要な酸素が十分供給されるのが理由です。

 鈴木教授は「ウオーキングで、鳥の声、花の香り、四季の風景の変化などに注目して五感を使うと、一層のリフレッシュ効果が期待できます」と助言します。




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