「みちびき」電波受信 吹雪の中 感度良好 トラクター自動操舵実演 誤差1.5センチで走行

「みちびき」の電波は吹雪の中でも受信良好。誤差数センチの自動操舵を実演した(23日、北海道上富良野町で)

 今月、4号機の打ち上げに成功した準天頂衛星「みちびき」。内閣府は23日、2018年度から日本版衛星利用測位システム(GPS)として運用を始めるため、「みちびき」の電波でトラクターの自動操舵システムを動かす実演会を、北海道上富良野町で開いた。既存の高精度衛星測位システム(RTK―GNSS)並みの誤差数センチで走行してみせた。RTK―GNSSと異なり、位置情報に必要な地上の基地局が不要で、山間地でも使えるとアピールした。

 4基体制になった「みちびき」は、常に1基が日本のほぼ真上にあるため、正確な位置情報を受信できる。農機メーカーなど50人が参加した実演会では、ヤンマー、クボタ、井関農機が、トラクターを自動走行させ、精度や作業効率を紹介した。

 実演会では雪が吹き荒れる中でも、電波の受信感度は良好。誤差は実測値で1・5センチと、実演したRTK―GNSSと精度が同じことを確認した。

 北海道を中心に導入が進むトラクター向けGPS自動操舵システム。精度の高い位置情報が必要なため、地上の基地局で衛星からの位置情報を補正するRTK―GNSSが利用されている。しかし、基地局の設置や、山間部、防風林の近くで精度が落ちるなどの課題がある。

 道技術普及課によると、GPS自動操舵システムの出荷台数は16年度までに3030台で9割以上が道内向け。ロボット農機を研究する北海道大学の野口伸教授は「みちびきを使えば本州の山間部でも高精度な位置情報が得られる」と説明。受信装置の低コスト化も進め、「既存のGPSより安くなれば、全国普及につながる」と期待する。



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