気候・風土で売り込み うきはテロワール 見える化し説得力 福岡県うきは市の農産物ブランド

うきはテロワールのパンフレットとテロワールブランド第1号「うきはの天然水」をPRする高木市長(福岡県うきは市で)

 福岡県うきは市が、市内の気候や地形を「うきはテロワール」と名付け、農業生産に適した地域性をPRしている。説得力を高めるため、土壌の性質や風の強さなど農業に適した点を数値で示すなど「見える化」して証明しているのが特徴だ。果樹栽培などが盛んな同市産の農産物のブランド化につなげる狙い。

 テロワールとは生育地の地理、地勢、気候の特徴を指すフランス生まれの言葉。調査の結果、市内がワイン産地としても有名なフランスのボルドー、アルザス地方とよく似た地質、地形だったこともあり名付けた。

 市は2015年度から県内の大学などに依頼して市の地形や気温、土壌などを学術的に調べ、結果の詳細を「うきはテロワール」のパンフレットに記載している。

 パンフレットはカラーA4判8ページ。「数字で読み解くうきはの魅力」と題し、農業を営む地理的優位性、果樹栽培に適した特性を紹介。7大要素として地形・気温・土壌・風・水・雨・地理を挙げ、平均風速、夕立の日数、地下水や湧水の水質、地層分析などのデータを示し解説している。

 昨年9月から高木典雄市長自ら講師を務め、うきはテロワールの普及、定着に努める。JAにじの役職員、生産部会、青年部や女性部、福岡市などにも出向き、PRに努めている。

 テロワールブランド第1号も誕生した。市の地下水の豊かさ、質の良さを知った市内の企業がペットボトル「うきはの天然水」を商品化。パッケージにうきはテロワールの7大自然要素を掲載しフルーツ王国うきはの魅力を伝えている。高木市長は「今後海外展開していく上で付加価値を情緒的な文言でなく数値で示すことが必要」と強調する。

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