梨の輸出 100トン超え 10年ぶり解禁 ベトナムへ 茨城・下妻市果樹組合連

くす玉を割って祝う梨の関係者(9日、茨城県下妻市の下妻梨第一共同選果場で)

 全国有数の梨産地、茨城県下妻市の同市果樹組合連合会は、今年10年ぶりに解禁されたベトナムへの梨輸出で、目標の100トンを超える実績を挙げた。9日には目標達成を祝い、記念式典を開いた。同国への梨輸出100トン超えは全国で初。来年度は2割以上の輸出拡大を目指す。

 同連合会は、JA常総ひかりやJA全農いばらき、県とともに解禁前から輸出に必要な園地登録を進め、他産地に先駆けて輸出。8月16日の「幸水」2288ケース(1ケース5キロ)を皮切りに、9月からは「豊水」「あきづき」「新高」と品種リレーし、今年産最後の輸出となった9日までに、輸出量を105トンまで積み上げた。ピークの9月下旬には現地のスーパーでトップセールスを展開、流通業者や消費者にPRした。

 販売単価は国内より2割以上高い上、生育を促すジベレリン処理の必要がないため農家所得が向上し、労力も削減した。

 JAによると、現地のバイヤーや消費者からは「大玉で甘く、みずみずしい」との評価に加え、日本産梨は安全・安心と高評価を受けた。富裕層だけでなく、中間層の購入も多いという。現地では丸く黄金色の姿・形が縁起物として歓迎され、輸出拡大が期待できる。輸出向けの園地登録をした農家会員が17人だったが、来年は110人の全会員が登録を目指す。

 同連合会の粟野陽一会長は「現地企業のバイヤーとも連携したことが輸出量の積み上げに奏功した。100トンの梨は約20万個。ベトナムの人口の多さを考えると、まだまだ輸出拡大へ伸びしろがある」と来年度への意気込みを語った。

 式典には県や市、市場関係者ら50人が出席。記念のくす玉を割って祝い、輸出に貢献した業者に感謝状を贈った。

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