根菜洗浄 わずか5秒 廃材活用 コスト3000円 茨城県石岡市・魚住道郎さん

ダイコンやニンジンを5秒で洗える「即洗力」

 水稲と年間60品種の野菜を有機栽培する茨城県石岡市の魚住道郎さん(67)は、ダイコンやニンジンなどの根菜類を、わずか5秒できれいに洗える装置を開発した。野菜を即座に洗えることから、「即洗力(そくせんりょく)」と命名。上部にホースを設置し、水を流しながら、洗車用スポンジに野菜を挟んで上下左右に動かすと、瞬時に泥を洗い落とせる仕組みだ。廃材などを利用したため、コストは3000円程度で済んだという。

 材料は杉板と角材、洗車用スポンジ、ホース。木材を固定するための工具として、電動ドライバーとビスを使った。

 装置を固定する土台となる縦60センチ、横15センチ、厚さ10センチの二つの角材を、約2センチの間隔を開けて地面に平行に置く。この2センチの隙間に縦1・2メートル、横3センチ、厚さ2センチの角材2本を20センチ間隔で差し込み、それぞれ固定。先端をつなぐように縦60センチ、横3センチ、厚さ2センチの角材を横に渡して固定する。

 さらに、長さ1・2メートルの角材の真ん中辺りに横60センチ、縦80センチのベニヤ板を固定。そこに、車の洗浄用スポンジ6個を隙間なく並べ、板に穴を開けてスポンジに針金を通し、縛って板に固定する。

 同様に、洗車用のスポンジ6個が付いた板を作り、スポンジが内側にくるように合わせる。板の端4カ所に穴を開け、根菜類の太さに対応できるように、10センチの蝶(ちょう)ボルトに、ばねをはめるのがポイントだ。

 ハンドル部分の角材中央部には縦30センチ、横3センチ、厚み2センチの角材をT字形に固定し、先端に洗水用ホースが入る穴を開け、差し込めば完成だ。

 魚住さんは、野菜を定期購入する消費者らをボランティアとして受け入れ、農作業を手伝ってもらっている。「きれいに、仕事が誰でもできる」をモットーに、3年前からアイデア農具の開発を始めた。

 装置の発明は「寝ながら考えて思いついた」。初めて見た人からは、あまりに洗浄作業が素早いので、思わず笑いが起きるという。

 「経費を掛けずに農具を作れば便利で、今まで以上に作業が楽になる。高齢になっても、楽しく農業ができる」と魚住さん。これまでに、鎌を木枠に固定して引っ張って除草する農具や、マルチに等間隔で穴を開ける農具を自作。これからも、アイデア農具を作り続ける考えだ。



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