つるし干し 急ピッチ 和歌山県かつらぎ町四郷地区

遅れを取り戻そうと急ピッチで作業する農家ら(和歌山県かつらぎ町で)

 和歌山県かつらぎ町四郷地区で、正月飾りの串柿作りが急ピッチで行われている。台風の影響で作業が遅れているため。山あいの干し場には、皮をむいた柿が竹串と縄で結ばれ次々とつるされる。柿色に長く伸びる城壁のような風景は晩秋の風物詩だ。

 串柿は鏡餅と一緒に飾るのが習わし。1本の串に10個の柿を刺し、語呂合わせで「いつもニコニコ(2個2個)仲むつ(6つ)まじく」と願いを込める。

 今年は10月の台風が影響。例年より1週間程度、作業開始がずれ込んだ。収穫量にも影響し、今年は60戸で昨年より2割少ない約75トンの生産を見込む。農家の的場八重子さん(70)は「まだ気候が暖かく乾きにくく、もう少し寒くなってくれたら。今年もいい串柿を届けたい」と願う。

 同地区の串柿作りは、400年の歴史を持つとされる。JA紀北かわかみによると、管内で同地区が一大生産拠点で国内最大という。主に京阪神に出荷。作業は11月末まで続く。

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