輸出戦略 重点7品目 JFOODO 牛肉など国別に

 農林水産物の輸出拡大に向けて政府が設立した日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は1日、牛肉や米粉など今後取り組む7品目の輸出戦略を発表した。薄切り肉を食べる習慣のある台湾で、しゃぶしゃぶを切り口に日本産牛肉を普及するなど、潜在需要がありながら、日本産の食べ方や価値が知られていない品目と地域を選んだ。消費者への継続的な働き掛けで、日本産を欲しいと思わせる販売促進を展開。農林水産物の輸出額1兆円の政府目標の達成を後押しする。

 7品目は牛肉、米粉、緑茶、日本酒、日本ワイン、クラフトビール、ハマチなど水産物。具体的な戦略を公表するのは初めて。一定の生産量が確保され、販売促進を改善すれば伸びしろがある品目について、海外消費者への聞き取りなどを基に有望な売り先を選んだ。来年2月以降に広告や海外メディアを通じてPRする予定で、品目を今後追加する。

 牛肉は、オーストラリア産や米国産が普及している台湾で、和牛の薄切り肉をまず普及する。火鍋などの鍋物料理で薄切り肉を食べる習慣があるため、しゃぶしゃぶが広がると判断した。

 米粉は、グルテンフリー需要が高まっている米国とフランスに、パンやピザの原料として売り込む。日本の米需要の100倍という世界の巨大な小麦需要の代替を目指す。日本茶は含まれる成分のテアニンのリラックス効果に着目し、欧米で効能をPRする。

 日本酒は、外国人にとってはどの料理に合うか分かりにくいため、合う料理や味をラベルに記して英国で普及する。日本ワインは、味のくせが強くなくどの料理にも合いやすいという特徴を欧米のソムリエに訴え掛ける戦略だ。

 1日の戦略発表会で斎藤健農相は、輸出を拡大するために「JFOODOで、大きくブレークスルー(打開)させたい」と語った。

■この記事の「英字版」はこちらをクリックしてください。

おすすめ記事

農政の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは