[高知・JA高知はた移動編集局] レンタル事業が成果 規模拡大新規就農 活用32ヘクタール200人超

今年度完成する新施設で今後の経営を語る杉本さんとJA職員ら(高知県黒潮町で)

 高知県のJA高知はたがビニールハウスなど農業施設を農家に貸し出す、「レンタル施設事業」が成果を上げている。年間約6000万円を予算化し、活用農家は19年間で200人を超えた。農家の設備投資費が抑えられ、規模拡大や新規就農につながっている。

 JAは1998年の合併以来、同事業を産地振興の重点に置く。県と市町村の補助を受け、JAがビニールハウスや畜舎といった農業施設を建設。補助で足りない部分は、JAが負担する。JAはレンタル料を受け取って、農家に貸し出す。

 園芸作物のレンタルハウスの利用農家数は延べ214人、面積は32ヘクタール。2015年度からは畜産分野にも乗り出し、約1400平方メートルの牛舎、16年度は約1200平方メートルの豚舎を貸し出す。

 農家からは好評だ。黒潮町の杉本憲司さん(39)は、13年に独立就農する際に同事業で21アールのハウスを借り受けた。個人でハウスを新設すれば約3000万円の費用がかかるが、事業の活用で年間の支払いは約60万円だ。杉本さんは「JAの事業を知らなければ、就農を諦めていたかもしれない」と振り返る。今年度は22アールの施設を借りて、新たにレモンを生産する予定だ。

 事業を活用した農家は、この10年間で一人も離農していない。JA営農販売部の生駒好彦次長は「産地づくりの基盤となる事業。農家とJAが二人三脚で産地を維持発展させる」と強調する。

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