[高知・JA高知はた移動編集局] 青果物を庭先集荷 高齢農家の出荷手段確保

庭先で集めた荷物をトラックで集出荷施設に運び込む(高知県四万十市で)

 高知県JA高知はたは、集出荷施設までの距離が遠い生産者のために青果物の庭先集荷を強化している。車を運転できなかったり、免許を自主返納したりした高齢者の出荷手段を確保することで、出荷量の維持にも役立てている。

 JA管内には中山間地に点在した農地を持つ生産者が多く、JA集出荷施設まで車で出荷物を運び込むのに30分を超える地域も少なくない。そこでJAは、車が運転できない生産者らに対応するため、2014年から庭先集荷体制の構築に着手した。

 現在、四万十市の旧西土佐村地域や旧中村市地域、土佐清水市の山間部などで庭先集荷する。利用農家戸数は約200戸。初年度に比べて40戸増え農家の評価は良い。

 JA西土佐支所管内は、庭先集荷の体制を先進的に整備している。2トントラックを2台用意。月~土曜日の午前8時ごろから2ルートに分かれて集荷し、10時までに同支所の集出荷施設に荷物を運び込む。

 6月1日から11月30日まで、ナバナやオクラなどを集荷。主力品目のナバナでは昨年、66人が利用し、約10万束(1束200グラム)を出荷した。管内の総出荷量の約4割に相当する。JA西土佐支所の販売担当者は「出荷にかける時間を生産管理に当て、出荷量を維持してもらっている」と効果を話す。

 四万十市西土佐須崎地区でナバナやシシトウ、栗を生産する久保政広さん(70)は、「涼しい早朝に収穫に専念できるため時間を有効に使える」と利点を強調する。

 JAは今後、集出荷施設の再編を進める構想を持つ。現在はキュウリを中心にニラ、ピーマン、トマトなどで集出荷場から選果場までの輸送を実施しているが、今後は全品目を対象に取り扱いを検討する。規格をそろえて選果、出荷することで、庭先集荷で集めた青果物の有利販売にもつながると期待する。

 JAは「少量多品目栽培が特徴の管内で出荷量を維持するため、JAが率先して組合員が出荷しやすい環境をつくっていく」と強調する。

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