組合員の評価重要 自己改革フォーラムへ 対話重ね 情報発信を 全中・中家会長に聞く

全中の中家徹会長

 JA全中の中家徹会長は、JAグループ自己改革の加速のため8日から開くJA自己改革実践トップフォーラムを前に、日本農業新聞の取材に応じた。改革の進度にJAによって差が見られるとして、組合員との対話に基づく一層の取り組み強化を呼び掛けた。取り組みを確実に組合員らの評価に結び付けるため、繰り返し情報発信することが重要と改めて強調した。

 ――自己改革の進捗状況と課題をどう見ますか。

 JAの規模や地帯などが多様な中で、改革がどんどん進んでいるところと、もう少し取り組まなくてはいけないところと差はある。少し遅れているJAには、スピードアップしてもらうことが大事だ。

 その上で、自己改革はどんなに進めても、組合員から評価を得ないと意味がない。組合員の評価を得て初めて自己改革ができたと言える。組合員に改革を伝えるには、全職員が日常業務の中で意識することが大切だ。例えば組合員が窓口に来た時に、自らのJAの改革について話す。広報誌に自己改革のページを作り、毎月進捗状況を載せて知らせることも考えられる。これでもかと繰り返し発信することが重要だ。

 ――フォーラムの狙いは。

 改革に向け、もうひと踏ん張りエンジンを掛け直す契機としたい。優秀な先進事例を報告してもらい、具体的にどうするか悩んでいるJAに参考にしてほしい。大事なのは、参加する組合長をはじめ常勤役員が現状認識と危機意識を共有することだ。それを各JAで職員に伝え、オール役職員で自己改革への意識を持つことが大切だ。

 ――JAグループとしてどう改革を加速しますか。

 全中や中央会はJAの進捗状況を把握しながら、遅れているところには働き掛けをしていく。多種多様のJAがある中、そのJAに合った改革を進めてもらうことが必要だ。そのため、きめ細かな情報提供をする。改革を進める上で、組合員との対話が欠かせない。組合員のニーズを聞いてJAの条件に合ったやり方を組合員と話しながら改革を進める必要がある。必要な手段については、全中だけでなく全国連を挙げて支援していく。

 ――改革の実現に向けて訴えたいことは。

 いい協同組合の条件は組合員の結集力だ。自己改革を成し遂げることで、組合員が「JAは必要だ」「おらが組合」という意識を持てれば、本来の素晴らしい協同組合が生まれる。こうした明るい未来を大きな目標として掲げることで、役職員が一丸となって、しんどいことがあっても頑張って進めていきたい。
(聞き手・木村俊哉)

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