炊きたてを出先でも・・・ 弁当用 炊飯機能付き容器 好評

炊きたてのご飯が楽しめる弁当の容器(東京都港区で)

電子レンジを使って炊きたてのご飯が楽しめる弁当容器(サーモス提供)

 炊飯機能が付いた手作り弁当用の容器が話題を呼んでいる。保温機能を備える製品は多いが、「炊きたてご飯を出先でも楽しみたい」という需要に応え、メーカーが相次ぎ製品化。消費者の節約や簡便調理志向も追い風に売れ行きは好調だ。

 アイデア商品を手掛ける琳聡堂(東京都板橋区)は、炊飯機能付きの容器「ホットデシュラン」を販売する。家電量販店などで5000円前後で並べる。2010年の発売以降、累計5万台を売り上げる同社の看板商品に成長した。

 オフィスや外出先での使用を想定し、1合分のご飯が炊ける。コンセントをつなぎ、食事時間に合わせて白米と水をセットすれば、30分間で炊きたてを味わえる。

 コンビニやスーパーなどが近場にないことも多い建築現場の労働者や、長距離トラックの運転手などの購入も多い。建築会社が社員の福利厚生の一環で、10台以上まとめて購入するケースもあるという。同社の浅田浩司社長は「炊きたてご飯は食欲をそそる。常温や電子レンジで温めたご飯では物足りないと感じる人は多い」と商機を見る。

 水筒などのアウトドア商品を手掛けるサーモス(東京都港区)は9月、魔法瓶の技術を応用して炊飯できる弁当容器を開発した。白米と水を入れて500ワットの電子レンジで8分間加熱することで、弁当箱の中で炊飯できる。加熱後30分で蒸らす工程が終わると、ほかほかご飯ができ上がる。

 同社は「昼食は貴重な息抜き。おいしい手作り弁当をとりたいという要望に応えて商品化した」と話す。全国の生活雑貨店や総合スーパーなどで販売。炊きたて、簡便調理の双方の利点を訴求して売り込む。

 JC総研は「出来たてのおいしいご飯を食べたいニーズは強い」と話し、製品に注目する。消費者を対象としたJC総研の調べでは、1週間の昼食で米を食べる回数は平均4・53回。うち、弁当など自宅で炊飯した米を食べる回数は3・14回で、近年は節約志向などで弁当を手作りする人が増えている。「昼食のお弁当需要をつかむことが、米消費の活性化にもつながる」(同)と期待する。

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