[高知・JA高知はた移動編集局] 農福連携で薬草栽培 漢方薬原料セネガ 出荷調製 高知・三原村障害者15人登録 JA営農指導員 手ほどき

セネガの茎葉を刈り取る、わらわらの利用者ら(高知県三原村で)

 高知県の三原村で障害福祉サービスを行う共同作業所「わらわら」は、JA高知はたと連携し、漢方薬の原料となる薬草セネガの栽培に取り組んでいる。農作業や出荷調製などを利用者がこなし、JA営農指導員が栽培法を手ほどき。全国平均水準を大きく上回る工賃を得る利用者もいる。

 わらわらは、雇用契約が難しい障害者らの就労を支援する「就労継続支援B型」と呼ばれる事業所。現在、知的障害と精神障害のある計15人が登録する。

 セネガの栽培は昨年始めた。JA広報誌で紹介していたことから目を付け、出荷調製作業などのしやすさなども考慮し栽培を決めた。昨年は播種と除草、出荷調製を行い、35キロを出荷した。今年は10アールに作付けし、茎葉の刈り取りと出荷調製をする。来年1月に同量の出荷量を見込む。出荷先はJA十和支所だ。

 わらわらの有田二三理事長は「屋外で土に触れる作業だと、利用者の表情が生き生きする。職員の作業も多いがセネガの栽培を始めて良かった」と振り返る。雑草との見極めが難しく、除草面で課題はあるが、少しずつ面積を広げる考えだ。

 パンなど加工品の製造販売に農業も加わり、利用者の工賃は多い人で月平均4万円を超える。B型事業所では全国の平均工賃は月1万4000円ほどで、大きく上回る。

 同支所管内では15年以上前からセネガが栽培されている。現在はJA管内全体で、1ヘクタールで11戸が栽培。同支所が年に1回出荷日を決めて検品し、取引先の製薬会社に発送している。

 営農指導に当たるJA北幡営農センターの安藤岳指導員は「十和支所は昔からさまざまな薬草を出荷している。セネガは工夫すれば障害者も取り組める作物。漢方薬向けに一定の需要もあるので、共に振興に励んでいきたい」と意気込む。

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