レタス 1万円超え 産地は需要減退懸念 東京市場

 品薄高が続くレタス相場が28日、東京都中央卸売市場大田市場で13年ぶりに1万円を超えた。静岡産1ケース(10キロ・L級・高値)1万260円(税込み)と、前日比540円高。年末年始の外食や総菜向けの引き合いが強まったことに加え、全国的な品不足で地方への転送需要も強い。年明け後も入荷は増えず、高値基調が続く見通しだ。一方、産地は、消費者に割高感が強まって需要が減退しかねないと警戒する。

 大田市場でレタス1ケースの高値が1万円を超えるのは、2004年10月以来。当時も品薄だった。

 今シーズンの秋冬レタスは、10月の長雨の影響で各産地とも不作。11月以降の価格は平年の2倍近い水準で、クリスマスや年末年始の需要が強まる12月下旬には、大田市場で1ケース9000円台の高値が付いていた。

 28日の値上げについて、卸売会社は「不足感が強い中で、年末年始の在庫確保のために駆け込み需要が強まった」と指摘。市場関係者は「歩留まりが悪く、業務筋が市場に追加発注している」とみる。

 国産の品薄を受け、12月第3週までの輸入量は1345トンと過去5年で最多(農水省の植物検疫統計)。だが、「主力の台湾産も作柄が悪く、歩留まりが悪い」(輸入業者)ことから、不足を補えきれていない。

 一方、産地は高値を慎重に受け止める。主産地のJA静岡経済連は「出荷は例年の半分ほど。いくら高値でも、出荷が減った分はカバーできず、農家の手取りは増えていない」と指摘。「レタスが高いという印象から、消費者が離れないかが不安だ」と打ち明ける。
 

産地と実需で情報共有徹底を


 ■青果物流通に詳しい、(株)創風土の代田実さんの話

 高値の背景には、産地と実需の情報共有の不足がある。需要の大きい外食・中食は1カ月前にメニューを既に決めており、相場が高くなったからといって変更はできない。品薄が見込まれる際には、産地と実需が早い段階で情報を共有することが必要だ。消費を他の野菜にシフトさせることで、異常な高値を抑えることができる。

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