ジビエ利用を支援 18年度予算案 鳥獣害対策8・3億円 環境省

 環境省は、農作物に被害を与える鹿やイノシシの捕獲と担い手の育成を強化する。都道府県による捕獲対策に交付金を出す「指定管理鳥獣捕獲等事業」として2018年度予算案で、前年度比3000万円増の8億3000万円を計上。捕獲の強化とジビエ(野生鳥獣の肉)としての利活用を支援し23年度までに生息数を半減させる目標だ。また、17年度補正予算案として7億円を盛り込み、一層の鳥獣害対策を促す。 

 同省によると、特にニホンジカは生息密度が高い地域が増えている一方で、捕獲は近年伸び悩んでいる。生息数を半減させるには、捕獲数は現状(15年度に年間約45万頭)の2倍近い70万頭が必要で「ここ数年間で緊急的かつ大量の捕獲が必要」としている。

 政府は今年、農村の経済成長と鳥獣被害の軽減へ捕獲個体のジビエ利用量を19年度に現状の倍に増やす目標を設定。同省は、捕獲数を増やしながら、食肉利用に適した方法で個体の安定供給する体制づくりを推進する。

 ジビエ利用の促進については、捕獲個体を加工処理場へ速やかに運搬する体制づくりや、利用しやすい狩猟方法の研修などが不可欠として、新たに交付対象となる事業を創設する。18年度から、ジビエ処理加工の認証施設がある都道府県に、捕獲1頭当たり9000円を上限に支援。ジビエ利用を前提とした狩猟者の育成へ、200万円を上限に補助する。

 また、捕獲経験の少ない地域での手法確立や、公的な捕獲事業を担う「認定鳥獣捕獲等事業者」の一層の確保や技術向上も推進する。

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