牛肉、緑茶が最多更新 花き初の100億円突破 17年 農畜産物輸出

 2017年の国産農畜産物輸出量で、牛肉や日本酒、緑茶などが相次いで過去最高を更新したことが財務省の貿易統計で、分かった。花きは初めて100億円の大台に乗せた。アジアや米国など安定市場で需要を広げた他、これまで売り込みがなかった欧州連合(EU)など新興市場の開拓が進んだ。

 17年の牛肉の輸出量は2706トンで、過去最高だった16年を42%上回る大幅な伸び。輸出額は同41%増の192億円で、200億円の大台に迫る。輸出先の主力香港では792トンと同20%増だった。米国でも53%増の373トンと伸びた。米国は、17年6月に低関税枠の200トンを超えて高関税での輸出になった後も好調が続いた。17年から輸出が始まった台湾は211トンとなった。

 日本酒の輸出量は16年(1万9737キロリットル)を19%上回り2万3482キロリットルと増え、輸出額は20%増の187億円。最大の輸出先である米国は13%増の5780キロリットル、2位の韓国は30%増の4798キロリットルだった。中国は3341キロリットルで、前年を75%上回った。日本酒造組合中央会は「中小の酒蔵を含めて600社以上が輸出に取り組んでおり、輸出拡大の機運が高まっている」と話す。

 緑茶は前年比13%増の4642トンで、統計の残る1988年以降で過去最高となった。国・地域別では台湾が36%増の1079トン、香港が44%増の205トンと大きく伸び、アジア圏への輸出が好調。日本茶輸出促進協議会は「高単価な煎茶や抹茶が大きく伸びている。輸出先のニーズは高く、18年も輸出拡大が続く」と分析する。

 花きの輸出額は135億円で、17年より53%増と急拡大した。盆栽ブームが追い風となり、中国などアジア圏で植木・盆栽類が好調だった。切り花類も香港、米国に加え、EU向けが拡大した。オランダは前年比2倍の2322万円となった。

 米の輸出量(商業ベースで推計)は前年から2割増え、約1万2000トン。初めて1万トンの大台を超えた。金額ベースでは約32億円。国別では最多の香港が前年比24%増の4128トン、シンガポールが22%増の2861トンと続いた。ともに現地でとう精する玄米輸出がけん引した。新興市場の英国は16年の2倍を上回る695トンだった

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