大荒れ今季一番の暴風雪 冬逆戻り

猛吹雪の中、ハウス周辺を除雪するアド・ワン・ファームの従業員(2日、札幌市で)

風速40メートル超、積雪深290センチ


 発達した低気圧の影響で北海道の日本海側などを中心に2日、今季一番の暴風雪に見舞われた。北海道では40メートルを超える強風が吹き3月の最大瞬間風速を更新した所や、観測史上最大の積雪深を記録した地点が相次いだ。車の運転ができないほどの猛吹雪の中、札幌市の農業生産法人はハウスを守ろうと雪かきを続けた。(川崎勇)
 

除雪「もう勘弁」 札幌市の農業生産法人


 札幌市の農業生産法人、アド・ワン・ファームは、猛吹雪で時折、視界が白一色となり、歩いていても方向感覚が失われる中で、ビニールハウス42棟(3・9ヘクタール)の周辺を除雪した。1日は午後11時まで雪かきに追われ、2日は午前6時から除雪作業を開始。通年で葉物野菜を栽培するハウスや、4月に定植を控えるハウスを守ろうと、従業員は懸命に作業した。

 同社の山口敏樹専務は、2日の出荷分を前日に前倒ししたこともあり、出荷の遅れはないとみる。「今年は一度に大量に降る傾向。もう降らないでほしい」と本音を漏らす。

 同市を管内とするJAさっぽろは同日、職員が圃場(ほじょう)などを巡回、被害状況を調査し取りまとめている。

 暴風雪は、札幌市のある石狩地方や後志地方、桧山地方など日本海側を中心に吹き荒れた。JA伊達市は、風雪がようやく収まった午後2時から市役所の担当者と市内を巡回。ハウスビニールの剥がれなどの被害を確認した。

 2月に記録的大雪に見舞われた、日高地方のJAみついし管内では1、2日の強風や雪で、花きなどのビニールハウス被害が5件ほど出ているとして、確認を急いでいる。2日は一部の職員が調査を行ったものの、風が強く本格的な調査は来週になる見込み。営農計画に影響が出る可能性もあり、同JAは被害状況の確認を続けていく方針だ。
 

北海道 相次ぎ更新 


 急速に発達した低気圧の影響で、2日は北日本や北陸で大荒れとなった。北海道では、えりも町で最大瞬間風速44・3メートルと3月の記録を更新。幌加内町は積雪深290センチで観測史上最大となるなど暴風雪をもたらした。気象庁によると、同日は北海道を通過した低気圧がオホーツク海に進み、発達しながら北東に進んだ。北日本の上空約5000メートルに氷点下33度以下の寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置となった。

 北海道では各地で3月の最大瞬間風速を更新し、えりも町の他、石狩市で25・4メートルを記録。浦河町でも37・4メートルを観測した。東北でも、山形県酒田市での36・0メートルの他、30メートルを超える暴風が吹いた所があった。北海道内の最深積雪は、幌加内町をはじめ音威子府村で257センチと観測史上最大を更新した。暴風雪は同日夕にピークを過ぎた。
 

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