[未来人材] 24歳、 各地のマルシェを奔走「土臭く、おしゃれに」 愛媛県四国中央市・寺尾つむぎさん かんきつ加工多彩に商品化

自身が書いた「継」の文字を前に、販売するマーマレードやジュースを手にする寺尾さん(愛媛県四国中央市で)

 愛媛県四国中央市の寺尾つむぎさん(24)は、果物離れが進む若者にかんきつを食べてもらうきっかけをつくろうと、加工品を販売する。実家で生産した園地の果実をマーマレードやスムージーに加工し、自らマルシェに出品。若い女性に振り向いてもらえるよう、農家らしい土臭さをあえて残した売り場で客の心をつかむ。

 実家は明治時代から続くかんきつ農家。父で5代目になる。大学では、食品の販売PRやマネジメントを学び、食品会社などをメインに就職活動をしたが、「やりたいことをやらせてもらえる環境で、かんきつと地元に恩返しをしたい」と家業を継いだ。

 販売するのは12品種のかんきつとジュース、マーマレード、スムージー。原料のおいしさが生きるよう、マーマレードは一個ずつ手作りでこだわりを伝える。

 これまで家族が販売していた商品を受け継ぎ、販路を広げた。昨年11月には1次産業女子ネットワーク・さくらひめで取り組み始めた百貨店・松山三越との歳暮商品開発に参加し、マーマレードとパンのセットを販売。今年の中元商戦ではジュースの販売を目指している。

 松山市や香川県で開かれるマルシェにも、自ら出向く。他店舗が軒を連ねる中で、どのようにしたら農家らしい土臭さと清潔感を両立させられるかを考え、机や棚などを木で統一し、“背伸びしないおしゃれ”を演出する。20~40代の女性が多く来店し、「写真を撮ってもよいですか」と聞かれるようにもなった。

 青果の消費が鈍る中で、日々試行錯誤する。「マルシェでも目を引くのは青果。食感や香りの良さを伝えたい」と、前を見据える。(丸草慶人)

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