餌ドロや牛負傷 85%がカラス被害 酪農家調査

 餌を盗まれたり牛を傷つけられたりする、牛舎内でのカラスによる被害が多いことが29日、東京都文京区の東京大学で開かれた日本畜産学会で報告された。カラス被害対策のコンサルティングなどを手掛けるCrowLab(クロウラボ)の調査。酪農家へのアンケートでは85%が被害を受けていると回答した。一方、被害を意識していない酪農家も多く「実際は、ほぼ100%が被害を受けているのでは」と同社の塚原直樹社長は話した。

 北海道と山梨県の257戸でアンケートをした他、神奈川、長野、沖縄では被害の実態を聞き取り調査した。サイレージの覆いや飼料袋に穴を開けて盗み食いをされたといった盗難の他、乳牛の乳房をつついて出血させたといった傷害、農場内の洗濯機の電源ボタンをつついて壊したといった器物損壊もあった。被害はあるが、被害額が小さいため気にしていない、または、気付かない農家も多いことから、実際の被害はもっと多いと塚原社長はみている。

 カラス対策の費用を酪農家に尋ねたところ、無回答、または0円の回答が最も多く、1万~5万円がそれに続いた。あまり費用をかけていない実態も分かった。

 塚原社長は「管理の悪い餌が誘引している状況も見られた。地域ぐるみでカラスを寄せ付けない対策が必要」と指摘した。

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