リンゴ輸出2年ぶり増 2・8万トン 小玉果需要獲得 中間層に販路拡大

 2017年産(9月~翌年8月)のリンゴの輸出量が2月時点で2万8554トンとなり、2年ぶりに前年実績を上回ったことが財務省の貿易統計で分かった。台湾などで贈答用に人気のある大玉果が少なく、当初は苦戦が予想されたが、中間層向けに値頃な小玉果の需要を獲得したことが、輸出の回復につながった。産地からは「小売店の需要が活発で、全体の輸出量は3万トンを超えそうだ」との声が上がる。

 台湾をはじめ中華圏で贈答用に引き合いが強く、15年産で3万6304トンと過去最高を記録。ただ、16年産は国産価格の高値などが敬遠され、2万7558トンと前年より25%も急減していた。

 一転して17年産は、贈答取引が盛んな2月までで、輸出量が前年実績を上回った。主力の台湾には2万1941トンを輸出し、前年同期比19%増。青森県の輸出業者らでつくる、県りんご輸出協会は「大玉果が少なくて心配したが、代わりに現地の業者が中玉果を使ったギフト商材を提案し、好評だった」とみる。需要期の「中秋節」(10月4日)と「春節」(旧正月、2月16日)が前年より3週間遅く、商戦が長期化したことも追い風だった。

 香港やタイへの輸出も順調だ。香港の2月までの輸出量は5300トンで前年同期比53%増、タイは632トンで2・7倍に急拡大した。輸出を手掛ける日本農業インコーポレイテッドは「中間層を対象に単価の低めな小玉果を販売し、消費が格段に増えた」と説明。さらに輸出の伸びしろが見込めるとしている。

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