[未来人材] 31歳、 6次化商品の企画・販売会社を起業 小林味愛さん 「地域で稼ぐ」率先 福島県国見町

桃畑の中の事務所で仕事をする小林さん(福島県国見町で)

 国家公務員や日本総合研究所を経て福島県国見町で起業した小林味愛さん(31)は、農産物の新たな販路開拓や6次産業化商品の開発を進める。規格外品を農家から買い取り、デパートなどに売り込む他、廃棄品を化粧品の原料に加工する。町の基幹産業である農業の生産性を上げ、利益を出せる地域づくりを目指す。

 東京出身の小林さんは都内の大学を卒業後、衆議院調査局、日本総研に8年勤めたが、危機感を抱いていた。人口減少や高齢化が進む中、地方では交通や教育、医療など生活に必要なサービスが提供できない時代が今後、来るということだ。

 地域で稼ぐ仕組みを生み出し、教育など生活に必要なサービスに投資するビジネスモデルをつくる必要があると考え、「地域で主体的にやる人がいないと進まない。自分でやる方が早い」と退職。前職で縁のあった国見町でビジネスモデルをつくることにした。

 県や町の基幹産業である農業に注目。2017年8月、農産物の新たな販路開拓や6次産業化商品の開発・プロデュースをする株式会社「陽と人(ひとびと)」を設立した。

 17年度は規格外品の桃やリンゴなどを集め、東京で販売を始めた。果実は、自ら農家を訪れ味を確かめ、栽培のこだわりを聞いてから仕入れる。売り先は、接客販売やPOP(店内広告)で販売してくれる店を選ぶ。「情報も一緒に卸さないと、農産物のブランド力は上がらないし、農家の収入も上がらない」とこだわる。

 今後もあんぽ柿の皮や剪定(せんてい)枝を活用した化粧品開発など、「もったいない」をなくすビジネスに挑戦する。(塩崎恵)

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