ガッツ石松さんの小紙「食の履歴書」に

 ガッツ石松さんの小紙「食の履歴書」に抱腹した。子どもの時、カラスになりたかったのだと▼生まれた1949年は「団塊の世代」、現在の3倍近い269万人もの赤ちゃんが誕生した。都市にも農村にも子どもがあふれ、いつも腹をすかせていた。「自分もカラスなら、よその米や野菜を自由に食べられるのになあ」。ガッツ少年は周囲の田畑を眺めてはこう思ったそうである▼カラスは人の近くで生息しながら、いいイメージがない。だが昔は「神の使い」であった。神話によれば、神武天皇東征の折、〈ヤタガラス〉が道案内して建国に手柄を立てた。以来、勝利を導く鳥として縁起がいい。サッカー日本代表の胸のエンブレムに描かれる三本足の鳥のことである。その指揮官が電撃解任された▼監督交代が珍しくない世界とはいえ、本番を2カ月後に控えての更迭は穏やかでない。賛否両論が沸騰すると思いきや、世論は案外冷静であった。ハリルホジッチ氏が決定力不足の克服に採用した「縦に速い攻撃」は、やはり「靴に足を合わせる」戦術と多くが見ていたのか。日本人監督の下、再び「全員守備」「横攻撃」の伝統スタイルに戻るのか▼気になるのは、サムライブルーへの期待感の少なさである。勝負は諦めた方が負ける。羽生結弦選手に学びたい。

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