年初から代わる代わるに世間を騒がすのは

 年初から代わる代わるに世間を騒がすのは大相撲と安倍首相案件である。「天知る、地知る」は、日本相撲協会の評議員会議長を務める池坊保子さんが発言して、知られるところとなった▼「不正は必ず明らかになる」ということわざである。騒動の渦中で黙して語らぬ貴乃花親方を率直な物言いでいさめた言動がネットでたたかれ、よほどこたえたのか。会見で思わず口に出た。これを“貴の乱”に使うのは適切ではないという専門家の指摘がある。だが、首相案件をはじめとして続々露見する政府の隠蔽問題にはピタリとはまる▼中国の古い歴史書『後漢書』の「楊震(ようしん)伝」に出てくる。夜中、ひそかに昇進のお礼に賄賂を持ってきた者に、清廉高潔な政治家が「四知」を突き付け、不正に加担するのを拒絶する。もう二つの知とは「我知る、子(し=相手)知る」。戦前、子どもたちが修身の授業で教わり、「お天道様が見ている」は庶民の道徳にも定着した▼各省で公文書改ざん・紛失、口裏合わせに関わった「我と子」は数十人にとどまるまい。学業に秀でたエリート役人が国会で記憶をなくす光景も異様である。一段と下がる内閣支持率が1強を揺るがす。「天網恢恢(かいかい)疎にして漏らさず」▼天罰から逃れられないという意である。これも押さえておこう。    

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