リンゴジュース輸出好調 5年で定着 生果とセットで提案 青森・JAアオレン

 青森県JAアオレンのリンゴジュースの輸出が好調だ。2017年度の輸出量は332トンと、5年前に比べて5倍近くに増えた。台湾や香港などにリンゴとセットで提案し、周年で味わえる利点をアピールして需要を掘り起こした。添加剤を使っておらず、安全・安心を求める声にも応えている。今後も350トン前後の輸出規模を維持し、海外での県産リンゴのファン獲得に一役買いたい考えだ。

 JAアオレンは、加工用の県産リンゴを仕入れ、果汁商品の製造、販売を手掛けている。輸出は、さまざまな品種の果汁を使ったジュース「希望の雫(しずく)」が主力。1リットル瓶(希望小売価格は500円前後)と280ミリリットル入りペットボトル(同150円前後)の2種類を、台湾、香港を中心に売り込んでいる。

 輸出は09年度から始めた。リンゴを輸出している地域をターゲットに、生果を出荷できない夏場にも味わえる商材として提案すれば、商機があると分析。商談会などの機会を通じて現地の商社に販路を開拓。定期的に試飲イベントも開いて需要を掘り起こし、輸出を増やしてきた。

 商品の売りは、酸化防止剤などの添加剤を使用していないストレート果汁だ。台湾や香港などでは中国産のリンゴジュースと競合するが、その多くが添加剤を使用しており、国産ジュースとの差別化ができると判断。国産の現地での店頭価格は、国内の2倍程度と中国産と比較しても割高だが、高所得者層を中心に売れ行きは好調だという。

 JAアオレンはベトナムなど新たな販路の開拓も視野に、今後もジュースの輸出提案に力を入れる方針。営業部の神貢部長は「ジュースを通じて、海外に国産リンゴの需要を増やしたい。農家の所得向上にも結び付く」と強調する。

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