ネギ端境で急伸 薬味向けに引き強い スーパー外食

 ネギの相場が急伸している。日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は大型連休明けから上がり始め、5月中旬には1キロ533円(14日まで)と過去5年平均(平年)の3割高となった。高温が続いて春作の終盤が早まり、後続産地との端境となっているためだ。スーパー、外食共に薬味向けで引き合いが強い。ただ、月末には夏作が本格化する見込みで、卸売会社は「高値は一時的。相場は徐々に落ち着く」と見通す。

 東京都中央卸売市場大田市場では14日、茨城産1ケース(5キロ・相対・中値)が3564円と、1週間前に比べて756円高で取引された。前年同日比では1080円高い。卸売会社は「春作が早めに終盤を迎えているところに、先週の雨で収穫が滞った。薬味需要が活発なだけに絶対量不足だ」と説明する。同日の入荷量は72トンで、1週間前を28%下回った。

 春作の主産地、JA全農さいたまは「例年より1週間早く終盤を迎えている。高温で一部で花が咲くなど、出荷に適さないものも出た」とみる。現在の1日当たり出荷量は1000~2000ケース(1ケース5キロ)と、前年より3割少ない。5月下旬には、産地が切り上がりを迎える見通しだ。

 一方、後続の夏作は順調。茨城県のJA岩井は「生育良好で、出荷は5月末から本格化する」と見通す。現在の出荷は日量5000ケース前後で平年並み。2L、L級の太物が多いという。

 小売りは好調だ。首都圏のスーパーは、埼玉産や茨城産の2本束の価格を198円(税別)と前年並みに設定。4月から高温が続いたため、薬味商材として売り場を広げている。

 バイヤーは「他の野菜に比べて販売は好調。売り上げは前年を1割弱上回る」と話す。

 業務用の引き合いも強く、卸売会社は「割安な下位等級の注文が多い」とみる。春に入って国産野菜が全般に増えたため、ネギの輸入量は減っているという。農水省の植物検疫統計によると、4月の輸入量は4852トンと、前年を7%下回った。市場関係者は「輸入が減った分、国産の需要は強まっている」と指摘する。

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