田んぼの生物簡単判定 水鳥と昆虫の数計測 4段階で総合評価 農研機構マニュアル

 農研機構は、環境保全型農業などで水田にどれだけ多様な生き物が保たれているかを客観的に調べるマニュアルを公開した。水鳥のサギ類など、身近な生き物を代表に選んで数を調べることで、専門家でなくても判定できる。生き物を保全する農法は効果を確認しにくいが、数値で評価できるようになる。知名度の高い生き物を使うため「サギの来る田んぼ」など消費者へのPRも見込めるという。

 マニュアルではダイサギ、アオサギなど、水田で見られるサギ類やその餌となる生物、クモ・昆虫類、植物などを数え、得点化する。合計して4段階で総合評価する。地域ごとの効果が比較できる。専門家でなくても分かる種類を選び、豊富な写真で解説する。

 同機構によると生き物の多様性を守ると天敵が増え、農薬などの生産コストが減らせるとして総合的病害虫・雑草管理(IPM)などが普及している。ただ、効果を評価する方法が明確でなかった。

 同機構・農業環境変動研究センターは「環境に配慮した生産物だと科学的に示すことで、付加価値向上やブランド化につながる。サギなど消費者に認知度の高い生物はPRしやすい」と説明する。

 同機構はマニュアルの他、生物への影響を抑えながら害虫防除や畦畔(けいはん)管理をする事例集も同時に公表。両方を活用することで多様な生物を維持した水田管理ができる。マニュアルは同機構ホームページから閲覧、印刷でき、冊子も配る。問い合わせは同機構・農業環境変動研究センター、(電)029(838)8191。 

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